約 773,082 件
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/1777.html
ハヤテの朝は常人より早い。 昔から早朝バイトがままあったので、早起きすること自体に体が慣れていた為だ。 「ん……あれ?」 起きた早々、見覚えの無い天井と、背中に伝わる硬い感触に、異世界で新たな職に就けたんだったと思い出す。 昨晩の最後の爆破と、召喚前から続く空腹で気を失って倒れた床から身を起こし、ベッドで何の不安も無くすやすやと眠る、主となった少女を見る。 やはり、夢ではなかった。 「ええと……」 早速何か雑用をしようかと思ったが、その直後に何処かの奥からしぼり出される、欲望の呻き声のような音が部屋に響く。 何の事は無い、昨晩の逃亡から何も入っていない、ハヤテの腹の欲求である。はらへった。 昔よくやった、水だけで空腹をしのぐネタをしようと思ったが、 (……あれ? 水ってどうするんだろう?) もとよりファンタジー世界に現実の水道は期待していないが、多分井戸ぐらいはあるものだろうと当たりをつける。 実世界でも世界規模の文化であるし、日本で有名な竜の冒険では中に貴重なメダルが落ちている場所でもある、由緒正しき水道の基礎だ。 朝と言えど窓に差し込む光はまだ淡く、ようやく早朝になったばかりと言う程度。 主を起こさないように、ハヤテはこっそりと部屋を出る。 (水飲みに行くついでに、食堂探して残飯でも貰え無いかな? こんな大きな建物なんだし、作りすぎで余ってたらいいなあ) 『残飯に希望を持つようなのが、主人公でいいのか?』 5分後、早速道に迷っていた。 トリステインのみならず近隣の他国からも貴族の子弟が集うこの学院、並の広さではない。 ロンダルキア洞窟のように何度同じ道を通ったか分からなくなっていたところで、しかし幸いにもテーブルや椅子、そして主の部屋に負けず劣らず豪華な調度品が立ち並ぶ大部屋にたどり着いた。 アルヴィーズの食堂。 おはようからおやすみまでみんなの食生活を守る為の場所は、今は朝食の準備に多くのメイドが縦横無尽に動き回っていた。 「あのう、すみません」 「はい?」 一人の、素朴な感じの黒髪メイドが反応し、仕事を中断して駆け寄って来る。 ハヤテが何か言おうとしたが、その前に彼女はハヤテの左手のルーンに気づき、 「もしかして、ミス・ヴァリエールの使い魔になったっていう平民ですか?」 「はい、綾崎ハヤテです。お嬢様の所でお世話になっています。これから、よろしくお願いします」 「こちらこそ、よろしくお願いします。変わったお名前ですね?」 おかしいですか、と尋ねようとして、昔は日本でも下級の人は名前しか無かった時代もあったっけ、と思い出す。 ファンタジー世界なのだから、別段珍しい事も無いだろう。むしろこの名乗り方は、全部が名前に思われても仕方が無い。 とは言え別の世界にいた、と言っても信用されないのがパターンなので、「ハヤテで結構です」と言うにとどめる。 実際の理由は何なのか分からないが。 「はい、ハヤテさん。私はシエスタと言います」 と、言葉を遮る様に、ハヤテの腹がもう一度自己主張する。はらへった、メシ食わせろと大合唱。 「ふふ、お腹が空いてるんですね」 「すみません、召喚される前から何も食べて無くて……残飯だけでも結構です」 『だからどうして残飯なんだ、主人公よ』 「残飯だけだなんて冗談が下手ですね。賄い食ならありますよ」 「あ、ありがとうございます」 冗談じゃなかったんですが、と言おうとする前に、ハヤテはシエスタに腕を引かれて厨房の奥に連れて行かれた。 タバサと言うメイジの使い魔、シルフィードは暇を持て余していた。 使い魔となった時、彼女は主から制約を告げられていた。主以外の相手の前で話してはならない。 シルフィードは竜種ではあるが、その中でも珍しいどころかとうに滅んだとされる、韻竜という種であった。 他の竜との違いの一つに人の言語を解する事があり、喋ったらバレる為に周りには風竜として喋らない様にさせていた。 だが、大体の人間もそうだが、一言も話さないままじっと我慢するのは辛いものがある。まして、シルフィードはお喋りだった。 普段なら主に怒られそうなので自重しているが、今は新しい本を取りに図書室へ行った為、一人だ。周囲に人も見当たらない。 召喚されて一日、主はかなり無口なうえ、他の誰にも話してはいけない。その反動で、独り言を言っても、仕方が無かっただろう。 「あー! もう、黙ってばかりは苦しいのね! もっとお姉様と喋りたいの! きゅいきゅ―――」 耳が物音を捉え、口を止める。水がいっぱい入ったバケツを、うっかり取り落とした音だ。 ギリギリと嫌な予感とともに、錆びた歯車のようにゆっくりと音源に振り向くと、みずぼらしいコートに身を包んだ少年、ハヤテの驚きに満ちた顔。 しばしの沈黙。空気が痛い。 少しばかり時間が経ってから、シルフィードが再起動して、 「……あの、」 「きゃー! (韻竜だって)バレちゃったー!?」 シエスタからの賄い食を胃にかき込み、水汲み場をついでに教えて貰った後、ハヤテはバケツを借りて水を手に入れ、その帰り。 ハヤテの特技、というか生活上の必須技能として、気配を悟られずに神出鬼没と言うのがあり、借金取りとの逃亡の最中で身に着けたという、非常に嫌な方法のスキル入手方法だった。 借金取りのいない今でもその癖はすぐには抜けず、気付かぬ間に気配を消そうとしていたりする。 閑話休題。 水汲み場からの帰り道に何らかの物音を聞いたハヤテはつられる様にフラフラとそちらへ行き、気付かれる事なく喋る竜を目撃した。 ただシルフィードの懸念と異なり、ハヤテとしては6メートル程の竜が横たわって、しかも言語を話した事に驚いてバケツを落としただけなのだが、 (落ち着け……落ち着けよハヤテ、すぐに突っ込んだら負けだ! KOOLだ! KOOLに行くんだ!) 『この学院にぃ、ひぐらしを鳴かせる気かぁ、ハヤテよ』 (―――そうだ、魔法とか2つの月とか、もう二つも非常識を見たじゃないか!? 異世界だぞ、ファンタジーだぞ!? 今更竜がいたり、それが喋るぐらい非常識でも何でも無いじゃないか!) 『その思考がぁ、既に非常識だと言ってやるぅ!』 (うるさい黙れ、天の声!) 脳内ボイスに突っ込みながら、ハヤテは目の前で「お姉様ごめんなさい!どうしよう!」とか巨躯に似合わず可愛く騒いでいる竜をどうしたらいいのか、途方に暮れていた。 結局シルフィードが落ち着くまでハヤテは待ちぼうけになり、それからようやく異世界にて初の、人間以外の知的生命体との対話に成功した。 竜にもたれるように座り込み、自己紹介から始める。 「綾崎ハヤテです。ルイズお嬢様の使い魔をさせていただいております」 「シルフィードよ。お姉様の使い魔なの、よろしくね、ハヤテ。 何してたの?」 「お嬢様の部屋の拭き掃除をしようと思いまして、水を汲んで来たのですが……」 「ごめんね、驚かせて」 「いえ、こちらが勝手に驚きましたから。 それにしても……やっぱり、竜って喋るんですね」 「やっぱり?」 何か誤解されている気がした。 喋る竜―――韻竜はとうに滅んだとされているのは子供でも知っている事なのに、この人間の少年は何故か喋る事を当然のように思っている。 誤解を解こうとしたが、それよりは別の事を言った方がいいと思い立ち、 「あの……わたしが喋ってたの、他の人には内緒にして欲しいのね?」 「内緒ですか?」 「内緒。竜は人前で喋っちゃいけないっていう事になってるのね」 少しの嘘に、ハヤテは疑問を抱いた様子も無く、分かりましたと返す。 そういう設定なんですね、と言う意味は理解出来なかったが。 「けど、意外に声は可愛らしいんですね」 「可愛い? ホント? 嬉しいのね」 「ええ。イメージじゃ、中年の渋い男の声で重々しく喋るのを想像してました」 『ぜんうちゅうのぉ、かぁみとなぁるのだぁ!』 「っていう天の声みたいな」 やはり意味が分からないが、何となく無茶苦茶な事を言われたイメージがよぎったので、「失礼ね!きゅいきゅい」と抗議しておいた。 「けど、ホント嬉しいのね。 お姉様、あまりそういう事は言ってくれないから」 「人前で喋っちゃいけないんじゃ無かったんですか?」 「お姉様は主人のメイジだから知ってるの。お姉様と、ハヤタだけの秘密」 「ハヤテです。光の巨人ではありませんから」 「もうすぐ朝食の時間なのね。食堂に行かなくていいの?」 「―――しまった! 忘れてました!」 話に花を咲かせ過ぎて、気付けば空は明るくなっていた。 お嬢様を起こさなきゃと急いで立ち上がり、バケツを持って、 「ちょっと待って」 「はい?」 「また、お話ししたいのね。お喋りできないから退屈なの。いい?」 「勿論です。僕でよろしければ、ぜひ!」 「わたしはこの時間はよくここにいるのね。 ありがとなのね、ハヤト」 「ハヤテです。ゲッター2でも技の2号でもありませんから」 『異世界に行っても突っ込みは冴えていたハヤテ、惜しむらくは分かってくれる相手がいない事だった』 「何処行ってたのよ!」 もう一度水を汲んで部屋に帰って来たハヤテを待っていたのは、両腕を組んで待っていたルイズの叱りだった。 「申し訳ありません、お嬢様! 拭き掃除の為の水汲み場を探していたら、道に迷いまして」 「拭き掃除? 何で……ああ、昨日雑用を頼んだわね。 これからは、書き置きぐらい残していきなさい!」 「はい、お嬢様」 自分でも無茶苦茶言っていると思うが、ルイズはそれでも怒り続けるしかなかった。 わざと顔を真っ赤にでもしていないと、涙の跡が見えると思ったから。 朝起きて、部屋に誰もいない。 寝ぼけていた頭が起きてから、昨日使い魔を召喚した事に気付く。 だが、部屋のどこを見ても人っ子一人見当たらない。 「やっぱり、使い魔を呼んだと思ったのは……私の夢だったの? そうよね……使い魔に平民なんて、ありえないもの」 実際の私は、やっぱり使い魔の召喚すら出来ないダメメイジだったのかと打ちひしがれ、思わず涙をこぼしてしまう。 が、すぐに涙を拭い、そしてサモン・サーヴァントをして確かめられる事を思いだし、発動させ―――失敗した。 失敗がこの場合は成功なのだが、今度は逃げられてしまったのかと不安になる。 まさか一日で愛想を尽かされたとは、あの態度から考えにくかったが、相手は人間、何を考えるか分からない。 先に食堂に行ったキュルケが「昨日の今日でもう振られたの?」と茶化してきたので「使い魔として働いているだけよ」と堂々と誤魔化したが、正直不安が小さな胸に詰まっていた。 「お嬢様は、大切な人です」 昨日はつい爆破してしまったが、結局の所、ルイズはそう言われて嬉しかった。 ただそれを素直に出せないだけで。 だから、バケツ片手に戻って来るハヤテの姿を認めた時、理不尽だとは思うがつい怒ってしまい、ならそのまま済し崩しに食堂に連れて行き、泣き顔を誤魔化してしまおうと画策した。 「じゃあ、さっさと食堂行くわよ! 連れていってあげるから、付いて来なさい!」 「あの、お嬢様!」 「なに―――」 よ、と言うが早いか、ハヤテはどこからかハンカチを取り出し、ルイズの頭を押さえて目もとを拭い始める。 突然の奇行に、ルイズは抗議しようとして、しかし呂律が回らない。 「な、な、な、なに、なに、」 「お嬢様の顔に、涙の跡がありましたので。顔を洗う暇がありませんので、これで勘弁してください」 まるで幼児か何かに対する扱い。 失礼な、と言うより先に、何故か体の奥からこれ以上見られたくないとの思いが強くなり、礼も言えずついと横に向く。 「こ、子供じゃないのよ、私!? 今の、小さな子供にするみたいに、か、顔に!」 「いえ、お嬢様って黙っていると可愛らしくて魅力的ですから、涙の跡なんかついてると勿体無い―――」 「―――ひ」 ハヤテの脳天から足の裏まで電撃が駆け抜け、思わず口をつぐむ。 ルイズが急に怒り出したのを本能で察知したが、何故怒ったのか分からない。 だが一つ分かる事がある。何とかして、機嫌を取らなければ、また爆破される! 「ち、違うんですお嬢様! それは言葉のあやで、」 「一言多いのよあんたはー!」 『教訓:口は災いの元』 主に連れられて来た食堂のテーブルの上では、先程のがらんとした何も置かれていない時とはうって変わり、満漢全席―――とは行かずとも、 普通の人は食べないような肉の丸焼きやら、何やら見たことの無い野菜か肉かがどんと盛られた皿が所狭しと並べられている。 フードファイターでもなければ食いきれないような料理の山が、そこにはあった。 「お金って、あるところにはあるんですねえ……」 「トリステイン魔法学院で教えるのは、魔法だけじゃないの。 『貴族は魔法をもってしてその精神となす』のモットーのもと、貴族たるべき教育を、存分に受けるのよ」 だから食堂も、貴族の食卓にふさわしいものでなければならないの、とルイズが胸を張る。と言われても、ハヤテには「はぁ」と空返事しか出来なかったが。 と喋りながら中に入り、空いたテーブルに近寄る。ハヤテは先んじてルイズより前に一歩出て、先に椅子を引く。 「どうぞ、お嬢様」 「ん」 当然のように座るルイズ。内心、(やっぱりそのくらいは気は利くのね……)と感心していたが。 「偉大なる始祖ブリミルと女王陛下よ。今朝もささやかな糧を我に与えたもうた事を感謝いたします」 そこにいた貴族の生徒全員で祈りを済ませ、いざ朝食に取り掛かるが、 「くすくす……」 「ふふふ……」 5分もしないうちに、周囲から苦笑や嘲りとともに、視線が集中しているのを感じる。 ルイズは気になって周りを見渡すと、ハヤテが椅子の一歩斜め後ろで直立不動のまま待機していた。 さっきの笑いは、使い魔に食事を『おあずけ』させているように見えるからか! 「ちょ、あんた! 何してるのよ!」 「お嬢様のお食事が終わるまで、お待ちしているのですが……」 「あ、あんたはいつ食べる気なのよ!」 「勿論、お嬢様が食べ終わってからですが」 「そんな時間無いわよ! 恥ずかしいから、さっさと食べなさい!」 「え、よろしいんですか?」 「いいわよ! 食べ終わったらすぐに授業なんだから、そんな時間無いし。 あんたの分はこれ!」 先に賄いを食べたとはいえ、一日以上空腹だった+育ち盛りのハヤテの胃にはまだ若干の余裕があった。 しかし、これと主の指差す先には、床の上に置かれた皿―――硬そうなパンの欠片2つと薄い色のスープのみ。 「こ、これは……」 食事というよりおやつレベル以下の、しかもテーブル上と比較して物凄い差の量に言葉を一瞬失うが、 (これは……試練か! この程度の苦難すら乗り越えられないようでは、お嬢様の使い魔の資格は無いと! 僕は今……お嬢様に試されている! ふっ……この程度の苦難など、親が食事代掠めて行って無いから、何度もコンビニのゴミから弁当を無断で拾うことに比べれば簡単な事だ!) 『大いなる勘違いである。なお、よい子は真似しないようぅに!』 「ほんとは使い魔は外で、あんたは―――」 「分かりましたお嬢様! 見事、期待に応えてみせましょう!」 「いや、あの……もしもーし……」 説明する前に勝手に納得されて勝手にやる気を出され、ルイズは振り上げた拳の行き場を無くした。 (ちゃんと主として、躾けようと思ってた矢先に、こいつは……!) 朝食が終わって向かった先は、大学の講義室を思わせる教室だった。 ルイズとハヤテが中に入った時、先にいた生徒達の視線が集中し、そしてくすくすと生まれる笑いにルイズは顔をしかめるが、ハヤテは周囲の光景に目を奪われ、それどころではなかった。 「うわぁ……」 現実では不可能な事実が目前にある。 肩に乗ってるフクロウやらカラスやら、向こうにも普通にいる動物はまだしも、赤いトカゲ―――サラマンダーや窓から覗く巨大な蛇、空想上の物に至っては六本足トカゲのバシリスク、目玉おばけのバグベアー、蛸人魚のスキュアなどなど。 まさに不思議のバーゲンセールだ。 朝に喋る竜を見たが、ここにいる謎生物達も、彼女や自分と同様『使い魔』とされているのだろう、と理解。 成程、人間の使い魔が他にいるかは分からないが、この様子では確かに珍しそうだ。 「では、お嬢様。僕は外で―――」 「何言ってんのよ、あんたもここにいるの」 「授業ですけど、よろしいのですか?」 「他の使い魔もいるでしょ? 今日はその顔見せも兼ねてるけど、授業では普通は付き添うものなのよ」 「はぁ、分かりました」 食堂でやった通り、ハヤテは斜め後ろで待機。もう慣れ始めていたルイズ。 扉が開いて先生が現れ、授業が始まった。 「皆さん、春の春の使い魔召喚は、大成功のようですわね。 ……おやおや、変わった便い魔を召喚したのですね、ミス・ヴァリエール」 教室がドッと笑いに包まれ、 「ゼロのルイズ! 召喚できないからって、その辺歩いてた平民を運れてくるなよ!」 「違うわ! きちんと召喚したけど、こいつが来ちゃっただけよ!」 「嘘つくな! 『サモン・サーヴァント』ができなかったんだろう!」 などと主がクラスメイトと言い合いを―――中身から相手は召喚時の告白と怪我騒ぎを知らないらしい―――している最中、ハヤテは一人、心中で小さな幸せを噛み締めていた。 (ありがとうございます、神様、お嬢様。お金の心配も不安も無く、異世界とはいえ学校に通えるようになって。 ……どうせ向こうは両親が「もうハヤテは学校通わないから」とか言って学校から残りの学費も回収してるだろうし) 金にだらしないバカ二人を思い出して鬱になったが。とにもかくにも、これからはお嬢様に養って戴く身。 お金の不安はもうしなくていいんだ、ハヤテ! 『それはヒモと言うんだ、ヒモと!』 (うるさい!) と前を見ると、既に騒ぎは収まり、授業らしい授業が始まっていた。 女教師―――赤土のシュヴルーズが講義を行い、時折生徒を指す。 形は自分の世界の授業とほぼ代わりはしないように見える。 文字は見た事も無く読めもしなかったが、彼女の話から、魔法には主流の四属性―――火水土風と、失われた『虚無』を含めた5つの系統があると理解。 中でも土は、重要な金属を作りだしたり、建物を建てるのに役立ったりと、生活に密接に関係している、と彼女は誇らしげに述べた。 前置きしたところで彼女は教卓に石を数個置き、 「では、土の基礎である錬金を、おさらいしてみましょう」 シュヴルーズが杖を振ると、ただの石ころは一瞬にしてピカピカと光る金属に変化した。 「ゴ、ゴールドですか? ミセス・シュヴルーズ!」 誰かが驚きで叫び、 「違います、ただの真鍮です。ゴールドを―――」 その光景を見ていたハヤテの脳内で、欲望が膨れ上がる。 この世界の錬金は、現実の怪しげな物とは違って、本当に物を変えてしまうのか。 ああ、あの世界でこんな術があるのなら、 「そこら辺の石ころを金属に変えて、生活費や学費や借金を簡単に返して……ぶつぶつ」 「あんた、黒い思考だだ漏れよ」 無視せずにいられなかったルイズに突っ込まれた。 「それに、金属を無分別に作ったら価値が下がって大変だし、何より珍しい金属はそうおいそれと作れないわよ」 「そうなんですか……」 やはり当然と言うべきか、立ちはだかる問題に、ハヤテの欲望は一歩目で打ち砕かれた。 『ハヤテの野望・トリステイン編―――完!』 そんな風に講義中に喋っていると、当然先生に見咎められ、 「ミス・ヴァリエール、授業中の私語は慎みなさい」 「すいません……」 「お喋りをする暇があるのなら、あなたにやってもらいましょうか」 「私ですか?」 そうですとシュヴルーズが告げると、ルイズはしかし立ち上がらず、代わって周囲がざわめき出した。 「先生、危険です!」 「どうしてですか?」 「とにかく危険なんです! ルイズだけは、ルイズだけは!」 「―――やります」 周囲の否定に逆に背を押されたように、ルイズは立ち上がり、つかつかと前に歩き出す。 教師が見守る中、ルイズは杖を振り上げ、呪文を唱え、 (……あれ?) 何故か周囲の―――特に前の方に座る生徒は、揃って椅子の下に隠れる。 理由は分からないが、頭に「対ショック姿勢!」の怒鳴り声が聞こえるイメージのポーズだ。 嫌な予感がする。 例えるなら、まだ逃げなれていない若い頃、逃げ道の無い密室で扉一枚先に借金取りがノックをしまくった時みたいに、危機が間近に迫った気配だ。 ……僕の思い出にろくな物は無いのか。 過去回想の間にルイズは呪文詠唱を終え、目をつむって、杖を振り下ろす。 ―――その瞬間、机ごと爆発した。 炸裂する爆音に使い魔達が怯え、竦み、ただひたすらに暴れ出す。 シュヴルーズは至近距離の爆風に吹き飛ばされ、黒板に叩き付けられた。 必死で使い魔をなだめる主達。ガラスが割れ、悲鳴が舞い、怒号が飛び交う。 そんな中、使い魔も外にいて、混乱を全く意に介さずにいたメイジの少女―――タバサだけが、それを目撃していた。 あくまで目撃しただけで、ほんの少し興味を示しはしたものの、また何事も無く椅子に座ってはいたが、彼女は確かに目撃していた。 シュヴルーズより爆心地に近い筈のルイズが、どうなったのかを。 目の前で石ころが光り出した時、ルイズはまたダメかと思った。 今まで魔法は全て爆発と言う失敗の結果に終わり、つけられたあだ名は『ゼロのルイズ』。 そんな彼女が錬金を志願したのは、使い魔の存在があったからこそ。 確かにあの平民、途方もないボケボケで、常識も無いし、予想の斜め上だったり下だったりの言動で私の心を振り回すけども。 「―――お嬢様」 汚れの無い、澄んだ真っ直ぐな瞳と言葉に乗せた信頼だけは、裏切れないと思ったから。 使い魔召喚が上手くいったのだから私は変わったんだと、周りを見返したい気持ちも少なくは無かったが、それよりもメイジとして、相応しい所を使い魔に見せてやろうという気持ちが強かった。 しかし現実は非情で、結果はいつもの通り、失敗。 視界を閃光が埋め、ルイズは襟を引っ張られるように後ろに吹き飛ばされ、固い二つの棒みたいなのにがっちりと抱えられ――― (―――抱えられ?) 「大丈夫ですか、お嬢様?」 低い姿勢のまま、ルイズを『お姫様だっこ』をするように抱くハヤテがいた。 爆風を遮るように、背中を爆心の方に向けたハヤテが、いつの間にか。 「あ、あんた……」 「お怪我は、ありませんか?」 「あ、うん……あんたが、」 守ってくれたから、と何故か言葉に出せない。みっともない所を見られた気持ちが、ルイズに口を開かせなかった。 代わりに出せた言葉は、 「どうして……」 「お嬢様が初日に言ったじゃないですか。使い魔は主を守るものだって。 ―――僕は、お嬢様を守る為に、ここにいますから」 「いや、その……いいわ」 どうやって教室の真後ろから真ん前まで駆け付けたのかと聞きたかったのだが、何の疑問も持って無いハヤテの顔にどうでもよくなった。 「あんたこそ、大丈夫なの?」 「はい。昨日今日で、お嬢様の爆発には慣れましたから」 「あー、うん……ならいいわ」 いつもなら皮肉に捉えて怒る所だが、実際の活躍を目撃した今ではそんな事を言う思考も浮かばなかった。 ともあれ、珍しく―――ルイズにとっては本当に珍しく、上目遣いで躊躇らうように礼を言おうとして、 「あ、ありが―――ッ!」 言葉を止める。 止めざるを得なくなり、代わりに湧き上がるのは不可思議な恥ずかしさと、全身を火照らせる程の怒り。 「あんた……!」 「何でしょうか?」 「その、手……!」 「え……ああっ!?」 指摘で気付いたハヤテが、慌ててその場所から掌を離す。 ハヤテの右手は、抱き抱えるどさくさで、ルイズの16歳にしては全然目立たなくて小さいにも程がある、胸と言っていいかどうか生物上怪しい場所を掌全面で触れていた。 「ち、違うんですお嬢様! でこぼこが無くて気付かなかった……じゃなくて! 腹部を掴むつもりが滑ってしまって……でもなくて!」 「―――あんた」 「は、はいっ!」 地の底からねっとりとせり上がる冷たさが、ハヤテの背中をなで上げる。 思わず気をつけをしてしまいそうだった。 (おかしい……昨日今日でこんなにミスをして怒られるなんて―――理由は分からないけど―――、僕らしくない! 不思議世界で浮かれて、集中力が足りて無いのか?) とか何とか反省しても、後の祭り。 怒りに震える主が無言で杖を振り上げ、 「いっぺん記憶失えバカー!!」 「デスティニーッ!?」 も一つ黒板に大穴が空き、ハヤテは本当に記憶を無くしそうになった。 『どうにも締めが締まらないハヤテの使い魔人生。おおハヤテ、死んでしまうとは情けない』 「このぐらいで死んだら、使い魔は務まりませんよ? ……多分」 『次回は、喋る剣と戦いまっす!』
https://w.atwiki.jp/anime_wiki/pages/8188.html
廉価版 ハヤテのごとく!! 2nd season SET 1 廉価DVD-BOX発売日:9月21日 多額の借金を背負い、 ひょんなことから大富豪・三千院家の執事として働くことになった少年・綾崎ハヤテの物語を描いた、 畑健二郎原作の執事コメディ『ハヤテのごとく!』のTVアニメ第2期シリーズ!第1話から第13話までを収録。 期間限定生産。 2009年放送。ハヤテのごとく!の続編。2011年9月21日廉価版DVD-BOX発売。 OVAにアツがナツいぜ 水着編!が、劇場版に~HEAVEN IS A PLACE ON EARTHがある。 http //hayatenogotoku.com/ 監督 岩崎良明 原作 畑健二郎 シリーズ構成 黒田洋介、白根秀樹 メインキャラクターデザイン・総作画監督 藤井昌宏 美術 ビック・スタジオ 色彩設計 伊藤由紀子 撮影監督 黒澤豊 編集 坪根健太郎 音響監督 渡辺淳 音楽 中川幸太郎 アニメーション制作 J.C.STAFF 脚本 白根秀樹 高橋龍也 ヤスカワショウゴ 中野麻衣 兵頭一歩 守宮尚志 黒田洋介 伊藤美智子 コンテ 岩崎良明 八谷賢一 増田敏彦 ヤマサキオサム さゆみれい 瀬藤健嗣 大原実 大上相馬 星野真 羽多野浩平 二瓶勇一 岩崎良明 演出 鈴木洋平 北川正人 上田繁 馬引圭 星野真 雄谷将仁 上野勝 小林浩輔 石屋義敏 中津環 神保昌登 山内東生雄 布施康之 作画監督 藤井昌宏 滝川和男 小宮山由美子 松下純子 さのえり 中本尚子 大木良一 伊藤美奈 木下由美子 石田慶一 柴田志朗 吉田尚人 中島美子 宮下雄次 飯田宏義 山田裕子 和田伸一 神谷智大 岡辰也 松本文男 石田啓一 桜井司 野村雅史 藤田正幸 ZANG YOU SHICK 小川エリ ■関連タイトル 廉価版 ハヤテのごとく!! 2nd season SET 1 ハヤテのごとく! 39 特製スケルトントランプ付き限定版 Blu-ray ハヤテのごとく!! 2nd season 01 初回限定生産 ハヤテのごとく!! 2nd season オリジナルサウンドトラック 1 キャラクターCD 2nd series 01 三千院ナギ キャラクターカバーCD~選曲 畑健二郎~ DJCD「ハヤテのごとく!!」ハヤ☆ラジ!! 第1巻 TVアニメ ハヤテのごとく!!POSTERS! ねんどろいど 三千院ナギ DS ハヤテのごとく! お嬢様プロデュース大作戦 ボク色にそまれっ! お屋敷編 ドラマCD スペシャルカード同梱 フィギュア・ホビー:ハヤテのごとく! 原作コミック 畑健二郎/ハヤテのごとく! 1巻
https://w.atwiki.jp/mitamond/pages/55.html
変身忍者嵐外伝 嵐に変身する正義の忍者。化身忍者を生んだ父・嵐鬼十の責任を償い、自ら望んで父の手術を受け、「吹けよ嵐!! 嵐!!」のかけ声とともに愛刀の鍔鳴りを起こすことにより変身する。後に月の輪、実は双子の兄フユテと合体、新生・嵐となった。最後の戦いで江戸に超原子球を落とそうとした大魔王サタンを止めるため、もろともに爆発に呑まれるが、嵐への変身能力と引き替えに無事生還した。
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/1776.html
暖かい。ハヤテはまず思った。 寒い冬で夜だった筈なのに、身にぶつかる風は温暖で、背中の地面は草の暖かみで快適ささえ感じる。 そうか……死んだのか。ここは天国なんだ。そう思うと気分が楽になった。 どうせ生きていても、家も物も無く、あるのは借金だけ。 生きていても未練も無いし――― 「いやぁ、息子の生命保険でいっぱいお金が入ったよ」 「これでまたギャンブルが出来るわね」 ―――未練あるなぁ! 怒りは人の秘められた力を発揮するという。 ハヤテは朦朧とした体と意識を無理やり叩き起こし、生き返ってあのアホ両親を一発殴るまでは死ねないと、力の入らない足で立ち上がろうと決意した。 ここはトリステイン魔法学院。今行われているのは、進級試験である使い魔の召喚であった。 試験課題として、各人一匹以上の使い魔を召喚、ならびに契約する事が求められていたが、今の挑戦者ルイズ・ド・ラ・ヴァリエールは既に二桁を超える失敗をしていた。 もう、失敗は出来ない。成功していないのは私だけ。試験監督官のコルベールが試験終了を告げようとしている空気を敏感に感じ取ったルイズは、最大の気合いを込めて召喚に挑む。 果たしてそれは、成功した。 爆発、そして煙幕の向こうに影が見える。 「何か見えるぜ?」 「ゼロが、やっと成功したのか?」 幻じゃない!やっと成功したんだ! そんなガッツポーズさえ決められそうな喜びは、煙が晴れて現れた姿に悲嘆へと変わった。 ようやく現れたと思ったら、車輪のついた妙な骨組みの物と、奇妙なみずぼらしい服装をして倒れていた人間。 ただの平民。 竜じゃなくても、せめてグリフォンやオークぐらいならよかったのに、人間を呼び出してしまうとは。 監督していた教師に抗議はしたものの、召喚した物が何であれ契約するのが伝統だと切り捨てられた。 仕方なく諦め、平民を召喚した自分の運命を呪いながら杖を振って呪文を唱えようとした時、その人間、綾崎ハヤテは目を覚まし、起きあがった。 どこでどうしたのか、ハヤテの傷は深かった。幸か不幸か、現在出血中の傷は腹部のみで、厚手のコートに隠れて周りからは見えない。 ともあれそんな状況では正常な思考は出来ず、ハヤテの考えは常時より斜めへ飛んでいた。 (ここ……どこだ?) 周りを見渡そうとする……が、血が足りないからか視界が安定せず、辛うじて遠くに大きな建物―――学院が見えたのみだった。 続いて何かぶつくさ言う声が聞こえ―――ルイズ達が騒いだり呪文を唱えたりする声だが、ハヤテには分からない―――、振り向くと一人の少女がいた。 彼女は何者だろう? いつの間に? ていうかピンク色の髪ってどこのアニメ? 『ハヤテ、お前は知らないが、お前のいた世界の某白凰学院の生徒会長の髪もまたピンク色で、生徒手帳にもしっかりと「髪の色は各自の色を尊重する」と書いてあるぞ! by天の声』 閑話休題。 色々考えようとした矢先、無理に起き上がった為に、全身(主に腹部と背中)に電極入れられて高電圧を流されたような痛みと、背中の服がぬるりと気持ち悪くなる感触がした。 腹部に続いて、背中まで傷が開いたらしい、と分かった。 頑丈さはそれなりに自信があったのだが、流石の綾崎ハヤテでも今の状況はピンチだと自覚出来た―――普通の人間ならとっくに死んでいるが。 ピンチだ。 金がかかるから、というより有り金も余り無いのだが、医者にかからないと死ぬかもと思うぐらいピンチだ。 今のハヤテには余裕が無さ過ぎて、周囲で「ゼロのルイズが平民を呼んだぜ!」等とはやし立てている観客集団は目に入っていないし、聞こえてもいない。 唯一目に入るのは、年下かもしれないピンク髪の少女。彼女に、全力で助けを請う事にした。 「感謝しなさいよ、普通―――」 「―――頼みがあるんだ」 相手の口上を遮る様に、静かで重い声が出る。真剣だというアピール。 ルイズは、言葉と同時に襲い来る、突き刺す様な視線と、小柄ながらガシッと掴んで離そうとしない両手に、息を呑んだ。 「な、何よ……」 相手の返事だけが聞こえる。ハヤテは礼儀として話す相手の目をマジマジと見つめ続け、思いのたけを吐き出す。 「僕は今、(助けて貰う為に)君が必要なんだ」 強さを持つその言葉は、ルイズを魅きつけた。 (ひ、必要って……ええっ!?) 「い、いきなり何言い出すのよ! へいみ」 んの癖に、とは続けられなかった。妙に迫力のある圧力に、気圧されたからだ。 怖い母親に怒られた時の、訳の分からない圧迫感にも匹敵し、口をつぐんでしまう。 「僕は本気さ! 君しかいないんだ!」 訳:君しか見当たらないので本気で助けて欲しいです。 (本気で……なんで私なの!? 可愛くないし、魔法なんてダメダメだし、胸も背も小さいのに?) 「じょ、冗談でしょう!?」 「冗談でこんな事は言えない。一目見て、君しかいなかったんだ! 命を懸けてもいい!」 訳:もうすぐ死にそうなのに、冗談なんか言っていられない。君しか見渡す余裕が無い。早く助けてプリーズ。 (私しかいない……命をかける……) 「あ……う……」 ルイズの顔が真っ赤に煮立つ。いきなり、こんなボロい格好の平民に愛の告白をされるなんて。 でも、よく見れば顔も真剣でそこそこいいし、 (それに……) 生まれてこの方貴族なのに魔法が使えず、家でも学院でも居場所なんてろくに無い。 そんな自分を、目の前の男は真剣に、必要だ、と言い切ってくれた。命を懸ける、とも。 性格や年齢の問題もあるだろうが、婚約者にもそんな真剣に言われた事、いまだかつてあっただろうか? そう考えた時、さっきまで平民なんか召喚したと落ち込んでいた自分が馬鹿らしくなった。 これ程情熱的に言うのだ、受け入れてやれずして何が貴族だろうか、といい具合で頭が沸騰していた。 (でも、ちゃんと躾はしなきゃ! このキスは許すけど、貴族と平民の差ははっきりさせるんだから!) 勿論ハヤテに告白の意図は無い。 血が一刻を争う程に足りなくなり、頭がぼおっとして何を口走っているかも分からず、最低限度の言葉を全力で伝えるのみ。 その全力を、少し痛い程肩に食い込む両手と、ずっと自分だけを躊躇いも照れも無く見つめ続ける瞳が加わって、ルイズは『きちんと』全力で受け止める決意を固める。 どっちもどっちだ。 「あ……あんたがそこまで言うなら、し……仕方ないわね。感謝……しなさい」 彼女は彼の綺麗な瞳を見ていられなくて、目を固く閉じる。 もぎたての果物のように瑞々しく柔らかい唇は僅かに突き出され、期待とほんの少しの不安に震えた。 (……えーっ!?) さてハヤテは混乱した。助けてと頼んだ筈なのに、どうして相手は目を閉じるのだろう? この様子を見ていたら、まるでキスをせがんでいるように見え、 (し、初対面の男相手に何する気ですか!? はしたないですよ!) と思い、諭そうとした。 『だがハヤテはマヒしている!』 (ちょ、天の声―――!) 時既に遅し。 ハヤテとルイズの口がぴたりとくっついて、 (あ―――) ハヤテの頭の中で、ブレーカーが落ちた。 ルイズは決意した。彼の頼み通り、契約する事を。 緊張で瞳を閉じ、背伸びをして、口と口があわさった時、 (―――むぐ!) ルイズの首から上を中心にして、後ろ向きに力がかかる。 咄嗟に相手の肩を押さえ、つま先立ちの足を大地にがっしと踏み締めて、 (い、いきなり押し倒すなんて、何考えて―――) ルイズの目がハヤテの腹部に止まった時、言葉は出て来なくなった。 大怪我としか言えない量の出血が、開いたコートの奥の服でみるみる広がっていた。 告白から急転直下の事態に、思わず動揺してけが人を突き飛ばしてしまい、 「ミ、ミ、ミスタ・コルベール! ち、血が! 怪我が!」 「ヴァリエール、落ち着きなさい―――いけない! 水のメイジの皆さん、重傷人です! 手を貸しなさい!」 哀れ、不幸な主人公綾崎ハヤテ、何も分からぬまま異世界で朽ちるのか。 一話の前半も終わらぬまま、命は尽きてしまうのか! (まだ……死にませんから……) ハヤテのごとく、完! (完、じゃない……ガク) 深海からゆっくりと、ゆっくりと引き揚げられる沈没船のように、ハヤテは目覚めた。知らない天井だ……と言おうとしたが、使い古された表現なのでやめた。 とても豪華な洋館風の部屋だ。二人も三人も眠れそうな広い、ふわふわの大型ベッドに寝かされ、金持ちの家で無ければ見る事の無いような高い家具類が部屋には揃っていた。 今度こそ死んで、天国だろうか、とハヤテは思う。さっきの風景がどこだったのかは結局分からないが、ここがそうなら天国も随分とブルジョアなものだ。 (もしや、天国の大富豪の家!? でも……僕を寝かせる理由なんて無い筈だし) 逆に考える。 ベッドに寝かせているのを、助けるとかの善意じゃなくて、何らかの目的―――例えば、生け贄とか餌に使うとかだったら!? 『貧相な顔の奴だな。まあいい、若いのはいい肉がついてるからな。 ペットのキャサリンちゃん(怪獣)にでもあげようか。ファファファ……』 (とか悪どいマフィアが!? もしくは、洋館でゾンビが出る某ゲームがあったけど、まさかあの扉の向こうから人の形をしてない何かが―――) とまだ頭が働いてない、というか普通に思考能力がおかしい方向に逝ってるハヤテの見る先にある入口の扉が、唐突にノックもなく、ゆっくりギギギと耳障りな音をたてる。 まさか本当に、と思う間もなく、姿を現したのは――― 「―――ギャアアアアッ!?」 「なぁっ、失礼ね!」 「ァァァ……あれ?」 出て来たのは灰色のグダグタ人間でも人語を解する二足歩行の虎でもなく、小柄なピンク髪の少女だった。見た事の無い服に、マントをした、変わった服装だ。 さっき、見た事あるような、無いような……。 「何よ、寝てると思って静かに開けたのに」 「す、すみません」 まさか化け物かと思ったとは言えず、ハヤテは口をつぐんだ。 「……べ、別にいいわよ。それより、怪我は大丈夫なの?」 「怪我……?」 今更思い出したと言わんばかりに、ハヤテは上半身の服をめくって腹部や背中を確認し、 「……あれ、夢?」 「夢じゃないわよ。物凄い出血だったんだから。 呼び出した使い魔にいきなり死なれたら、たまんないわよ」 「使い魔?」 聞き覚えの無い言葉が耳に飛び込んで来た。何を言い出すのだろう、この少女は? 「あんな大勢の前で告白したんだし……ちゃんと元気になって働いて貰わないと」 「告白……何の?」 「―――何ですって?」 控え目気味だった彼女の声が、短刀を突き付ける修羅場の女みたいに鋭くなった。 『まさに、ドスを利かすと言う奴だ』 (いや、上手くないから! もしかして僕、地雷踏んだ!?) 冷や汗だらだら。 眼光鋭く、一歩一歩ドシドシと足音が響き、彼女は寝ているハヤテの目前に杖らしきもので指し、怒り一色の形相でまくし立てた。服の中に氷を入れられたような寒気が背筋を撫で上げる。 「さ、さっき、私が必要だって言ったじゃない!」 「さっき……」 じゃああれは夢じゃなくて、やっぱりあの時いたのは彼女だったのかと思い出し、 「あれは、助けて貰うのに必要だって意味で……」 「私しか、いないって言った」 「ええと……視界がおかしくて、君しか見え辛くて」 「い・の・ち・を・か・け・る・っ・て!」 「もう死ぬかもって思ってたから……あれ?」 説明によって誤解を解き、ルイズが数歩離れる事で妙な威圧感からは解放される。 だけど何故だろう? プルプルと下を向いて震えている彼女を見ていると、某髭配工官の爆弾兵みたく危険一歩手前に見えるのは……。 「この……馬鹿ぁぁぁー! 私の純情を返せーっ!!」 「ぎゃぁぁぁっ! 傷がー!!」 数分後、ルイズの部屋を突然の爆発と轟音が襲う。 彼の想像通り、ピンチだった。イ○ラを食らうス○イムの気分を理解した。 時は現代。世の中の大多数がクリスマスイヴに浮かれている夜。 「…………」 ハヤテは、自分の家だったはずの場所で、目の前に広がっている荒野の光景に、絶句せざるを得なかった。 荒野と言ってもここは現代日本の、街のど真ん中。特撮の決戦地では無く、某猫型ロボットでのみんながよく集まる空き地から土管を抜いたものと言えば分かり易いだろう。 問題は場所ではなく、時間だ。 現在は日課の労働(アルバイト)終了後の、空に月が煌々と輝く時。 ハヤテは疲れた身体に鞭打って、狭いながらも楽しい我が家に帰ってきた筈なのだが、いつの間に家は某砂漠の城みたく地中に潜れるようになったのだろう? 「じゃなくて! 何で家が無いんだ?」 答は転がってきた。非常に都合良く風に飛ばされ、足元に絡みつく便箋。 手に取ったとき、ハヤテは衝動的にそれを破り捨てたくなった。 『借用書 1億3852万6630円 ハヤテ! 後は頼んだ!! By綾崎父&母』←意訳 「なんだそりゃあっ!」 訂正。粉々に破り捨ててしまった。 今まで生活費を父が「絶対儲かる」と勝手にライ○扉株に投資して一ヶ月後に○○えもんがお縄についたり、学費を母が気づいたら「夢に投資してくるわね」と三つの絵柄を揃える機械に遊びに行ったりして学校に何度も謝ったりといった程度の不幸は多々あって慣れっこだが、流石に朝にあった家が夜に消滅しているのは予想の範囲外だった。 一晩でやってくれましたってレベルじゃなかった。 (ど、どど、どうしよう? こんな借金頼まれても、払えない―――) 「おい!」 そうして途方に暮れていると、ソリに乗ったサンタの代わりに、ベンツに乗ったヤクザ×3が背後から突然現れる。 顔に取れない傷の痕があったり、目つきが悪かったりで、明らかにボランティアをしてくれそうな雰囲気では無い。 「兄ちゃん、この家の関係者か?」 「―――うわぁぁぁぁぁっ!!」 相手が用件を言う前に、衝動的に逃げた。 長年借金取りから逃げ延びた経験から、『その手』の相手を嗅ぎ分けられる、一般生活で間違いなくいらないスキルが発動した為だ。 「あっ、このガキ! 待ちやがれ!」 「ちっ、なんて逃げ足の速さだ!」 「車を出せ!」 長年の経験は脚力も鍛え上げ、あっという間に黒服を撒いてしまう。 「探せ、探せ!」 「たかだか自分の身体のある部分を他人に売るだけだ、さっさと出てきやがれゴルァ!」 さっさと隠れた物陰からコソコソと抜き足差し足しながら、捕まったら間違いなく売られる、と寒さの中、怯えで震えた。 「はぁ……お腹が空きました……」 全力疾走で、ようやくたどり着いた先は人気も明かりも無い公園。 とりあえず撒いた事に安心すると、身に向かい風の寒さが突き刺さり、両手をコートの袖で擦って暖める。 「ふぅ……これから何しよう」 どうしよう、では無く何しようであるところが、ハヤテが変わり者である所以である。 普通両親に借金背負わされ、怖い借金取りに売り飛ばされそうな未成年がいたら、国や法律が保護してくれそうなものだが、この綾崎ハヤテ、下手にスキルを上げ過ぎて大抵の問題を自力で解決出来る為、他に助けを求める思考が抜け落ちやすかった。 そして、そのような福祉の手からも抜け落ちてしまう。 不幸、とにかく不幸、何より不幸。 一言で言えば不幸を呼ぶ体質で、その不幸を余り不幸と思っていないのも、また不幸であった。 故に、今現在も新たな不幸―――携帯も無く、頼れる親戚や友人も居ない状況に、途方に暮れた。 このまま公園で凍死か、空腹で餓死か……翌日の新聞の一面を想像し、ゾッとまたも身震いする。 「いやいや、仕事があればいいんですよ! なけなしの金で買った履歴書を書いて、バイトを―――」 『しかし、ハヤテはついさっき住所と電話番号を失った!』 まともな履歴書を書く事もできず、更にへこむ。 幸せを楽しむ日のクリスマスイブの夜に、家を無くし、私物を失い、おまけに借金を背負わされ、着の身着のまま+ボロいロングコートだけが今の相棒。心まで寒くなる現状に、ハヤテは誰もいない公園で溜め息を洩らした。 「ポケットの中には10円が一枚、叩いてみても10円は一枚……」 当然、なけなしの金を使った為になけなし以下の金しか持っていない。童謡を歌っても、現実は甘くない。 「覚悟を……決めるしかないのか……」 『いっそ金持ちの令嬢をさらってみる。失敗しても刑務所で食事と寝床があるぜ!』 →『これで人生終わらせてたまるか! オレは逃げ切ってみせる!』(10000パトス消費) (ちょうど夜の公園の自販機前に、無防備な少女が……あれ?) ハヤテの誘拐の意思とは無関係に、足が動き出す。自販機を通り過ぎ、あっという間に公園の敷地外へ。 いけない、今公道に出たら、あの怖い借金取りに見つかってしまう……! 「いたぞ! あの家のガキだ!」 「ガキの肝臓一千万だ! 絶対に逃がすな!」 「お前の身体は売り物じゃい! ちゃんと無駄無く使ってくれるわ!」 予想通り、怖い人達と真正面に遭遇してしまった。 なんと親切な事でしょう。彼等は自分を捕まえて、借金の返済にあてがうつもりなのです、と、ある前後リフォーム番組のナレーションが脳裏に流れる。アフターケアの説明までしてくれる親切さに、涙が出そうだった。 「って冗談じゃない! 僕には……まだ帰れるところがあるはずなんだ!」 あまりの不幸に神も慈悲を覚えたのか、公園の入り口に放置自転車が1個。それはハヤテの強い味方となった。 後ろから待てー、だの逃がすなー、という定番のセリフと足音を受けながら、自転車に跨って全速力で逃亡。 あっという間に黒服を突き放し、背景にすら映さなくするそのスピードはバイトで鍛え上げたもの。 最高時速二百キロ、自転車便業界最速と称されたその腕前は伊達ではなかった。 「光の速さで明日へダッシュ―――!」 「くそっ、逃がすな!」 「こちとらと○メモフ○ンドで首が回らねえんだ! てめえを捕まえねえとこっちの身がやばいんだよ!」 (○きメモファ○ドは元本割れしてませんからー!) 捕まれば最期、必死で逃げた。奥歯を噛んで、加速装置……があったらいいなぁって妄想をするぐらい全力で逃げた。 その甲斐あり、いろんな意味で危ない黒服の声だけしか聞こえないような遠く、人のいっぱいいる大通りに出てきたところで、ようやくほっとしてスピードを少しだけ緩め、 「危ない! ブレーキの壊れたバイクが走って来るぞー!」 「うわっ!」 ハヤテを新たな不幸が次々と襲う。 だがバイク程度なら躱すのは容易く、自転車に乗ったまま軸をずらして避けて、 「危ない! 酒に酔った運転手が操る乗用車が猛スピードで突っ込んで来るぞ!」 (この天の声、具体的過ぎだー!) 今から自転車をこいでもスピードが出るまでにぶつかる。車が速過ぎて自転車を降りても逃げようが無い。 間に合わない、と周囲の目撃者が両手で目を隠し、 「―――たぁーっ!」 目を開けていた人々は信じられないものを見た。 制止状態のマウンテンバイクに乗る少年が、車をエキ○イト○イクのように大ジャンプして避けた光景を。 万国びっくりショーさながらの芸を最前列で目撃し、ぶつかりかけで酔いが醒めた運転手は車を蛇行させ、勢い余って路肩に突っ込むが、歩行者達の視線は非常識な少年にのみ注がれる。 そんな少年綾崎ハヤテは、障害物を飛び越えた後の空中で風を受けながら、今日一日何度ついたか分からない溜め息をついて安堵し、前を向いて言葉を失った。 「危ない! 速度を60キロ以下に落とすと爆発する爆弾が仕掛けられたバスが100キロで突っ込んで来るぞー!」 「ちょっと待てー!」 いつの間にか車道に飛び出していた―――訳ではない。 逃げ惑う歩行者を尻目に、むしろはね飛ばしそうな勢いで歩道を走り、正面に突撃してくる都市バス。 いつから此所はアメリカになったんだ! と天の声に叫ぶ事しか出来ず、某忍者のように空中でもう一度ジャンプ出来ないハヤテは、哀れ着地と同時に弾き飛ばされる。 衝撃を撃ちこまれる全身。舞い散る血飛沫。飛翔するハヤテとマウンテンバイク。そしてダウン寸前の思考。 「い、たい―――」 それでもなお生きている頑丈さもまた、不幸ではある。いっその事死なせてやれよと思わなくも無い。ハヤテの意識が薄れ行き、 (えーっ!?) 逃げ切った歩行者が絶句する。弧を描いて浮遊するハヤテ+αの軌道上空間に、突然穴が開く。穴は意識の無くなったハヤテ+αを吸い込んで行き、消える。 待てど、血の一滴靴の一つすらも車道に落ちては来ない。 目撃者達は一瞬凍り付いたかのようにシンとするが、やがてせきをきったように騒ぎ出した。バイクはともかく、クリスマスイブの繁華街の大通りで酔っ払い運転にバスの暴走、少年一人の消滅。 騒ぐには十分な材料が揃っていた。 「何それ?」 またベッドに寝かされ、怪我の原因を説明したハヤテを襲うのは、少女のジト目で見下ろす顔だった。 「ホラ吹くにしても、もっとまともな嘘があるでしょ? 何よ、異世界って。それに、この部屋より大きな、馬より速く走る乗り物にぶつかってって…」 まあ、仕方ないかなと思う。 説明の前にこの場所、世界の事を聞かされ、挙句目の前の彼女は魔法使いで、知らない間に使い魔となっていたと言われても、間違い無く明後日の方を向いて宗教の被害者かと哀れむか、精神病院行きを勧める。 さっきの魔法らしき爆発を食らって、いつの間にか夜になっていた外で2つある月を見ていなければ。 彼女―――ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは、この世界をハルケギニア、と言った。 彼女の瞳と態度に嘘をついている様子は無い―――とすれば、ここは噂の異世界とかファンタジーとかいう所か。 ならば、機械を知らなくてもお約束として納得できる。 だが……重要な事はそんな事では無い! (やった……やったぞ……! やったんだー!) ハヤテは心の中で喝采を挙げる。 生まれてこの方16年、金儲けの為に気付いたら犯罪を子供にさせていた父親と、正直某南の半島国家○国に金を貢いでるんじゃないかってぐらいパチスロパチンコしては金をスる母親から離れ、借金からも解放されたこの身。 あの二人から解放されるのは死ぬまで無理かもとか思っていたが、流石のバカ親の借金取りの効力も異世界までは届くまい! いや届いてもらっては困る! (オレは……自由だー!) 異世界でリセットされたこの身一つあれば、生きて行ける自信が存分にあった。 滅多に使わない一人称を使う辺りに興奮の度合いが窺える。 実はこれが夢だったと言われる現実より、幸せな空想を選んだとも言えるが、誰がそれを非難できようか。 『だが、この後ハヤテに避けようのない不幸が襲いかかるとは、誰も知るよしもなかった……』 (何て不幸なナレーション!?) 「で、次に、使い魔の事なんだけど」 「つかいま?」 「……忘れてたわね?」 「はい、すみません……」 自分より年下と思われる小さな少女にジト目で睨まれ、申し訳なく謝る。 使い魔とか言う関係以前に尻に敷かれていた。 「全然常識知らないみたいだから、もう一度簡単に説明するわね。 ここはハルケギニアのトリステイン王国、トリステイン魔法学院。 あんたは、私達2学年目の生徒の進級試験で、使い魔になる為に呼び出されたのよ」 「はぁ……」 使い魔使い魔とさっきから言われてるが、全然イメージが湧かない。 某魔装機神みたく自分の無意識が形成されたシンボルみたいなものか、某召喚ゲームみたくポケ○ン扱いで一方的なのか。 「使い魔って、何ですか?」 「それも知らないのね……どんな所に住んでたのよ。って、さっきの説明はもういいわよ? 簡単に言えば、メイジのしもべ、もしくは世話をしたり守ったりするの。使い魔には必ず、メイジの『物』という証明でルーンが刻まれるの」 「ルーンって、何ですか? 北欧で使われたアレですか?」 「北欧ってどこ……かはもういいわ。 あんたなら、左手にあるでしょ? それが、誰かの使い魔って証よ。 だから、あんたは私のもの」 「……はぁ」 少なくとも、異世界に現れた勇者みたいには、そう簡単には自由にはなれそうも無かった。 「空返事ばかりねぇ。 サモン・サーヴァントはハルケギニアの生き物を呼び出す呪文なのに、さっきも異世界の人間だって言うし……今の状況、理解してるの?」 「聞いた範囲の程度は、ですが」 ハヤテには異世界から来たという確実な証明が無かった。 携帯電話やノートパソコンのような明らかに存在しないものを見せられれば良かったのだが、生憎私物はほぼ全て失われ、ポケットには10円のみ。 ともかく、今は言われた情報を信用するしか無い。 「使い魔、失敗かしら……はぁ、過ぎた事は仕方無いわね。 じゃあ次、使い魔の詳しい役割よ」 ルイズが指をピンと立て、得意げに話す。 まるで先生の真似ごとをしているちびっ子みたいだな、と気付かれたらまた爆破されそうなハヤテの感想。 「まず、使い魔は主人の目や耳となる―――つまり、あんたの見た物が私も見る事が出来るの」 「そうなんですか?」 「あんたじゃ無理みたい。私、何も見えないから。 次は、主人の望む物を見つけてくる……って、期待出来ないわね、貧相な顔だし体だし、常識無いし」 グサッ、とハヤテの心に剣が刺さる。まだ告白まがいを根に持っているらしい。 「最後で、一番重要なのが、主人を守る事なんだけど……無理?」 最早期待していないという蔑んだ目でハヤテを睨むが、予想とは逆に、彼はようやく立ち直り、輝きを見せた。 「そんな事でいいんですか?」 「出来るの?」 「任せて下さい! 借金取りから逃げ切る事で鍛えた逃走能力で、どんな危険があろうとも必ず逃がします!」 「逃げるだけなの!? ……まあいいわ、期待しないでおいてあげる。後はおまけで、洗濯、掃除、その他雑用、それだけ……な、何よ?」 半ばやけくそで言い切ったルイズに、ハヤテは尊敬の視線を送っていた。汚れの無い瞳に見つめられ、ルイズは思わずたじろぐ。 (喜んだと思ったら傷ついて、また喜んで……忙しいわね) 「それだけですか?」 「え?」 「仕事は、それだけですか!?」 「そ、そうよ」 「サファリパークで自分の分の食料取って来いって猛獣の群れに放り投げたり、負けたら死ぬ賭け麻雀の代打ち頼まれたり、金持ち相手の美術品をこっそり贋作とすり替えて来いとか、無いんですか!?」 「最後しか分かんないけど、有るわけないでしょ! 使い魔はメイジの物扱いなんだから、使い魔が何かしたら全部主に返ってくるのよ。犯罪なんかさせたらどうなると思ってるの?」 「収入は!? 食事は!? 住居は!? 労働時間は!? 期間は!?」 「無いわよ! 朝昼晩3回! ここ、学院! 普通はずっとだけど、休憩は考えといてあげる! 私が死ぬまで!」 ハヤテは感動した。天にも昇る気持ちだった。 怪我を治してくれただけでなく、終身雇用先まで準備してくれるなんて! 神様ごめんなさい、最初は情報集めて生活できる目処を立ててから逃げようかと思ってたけど、ずっと暮らしていけるのなら話は別。 僕は、この子にちゃんと恩返ししなければ! ハヤテは感謝の心そのままに、ルイズの白魚のような5本の指をがっしと両手で掴み、 「ありがとうございます! 綾崎ハヤテ、貴方の為に粉骨砕身、頑張ります!」 「そ、そう……頑張りなさい」 ルイズはそう言うのがやっとだった。こいつ、詐欺かなんかに騙されやすいんじゃ無いかしら? 使い魔にする事をこんなに感謝されるとは思わなかったルイズの、正直な感想だった。 「はい、お嬢様!」 「おじょ……!?」 まさかそこまで下手に出るとは。本気をぶつけて来るので予想外に照れる。 ハヤテとしては、借金取りオーラとは違う金持ちオーラを嗅ぎ分けて言っただけなのだが。 「あれ、他のが良かったですか?」 「……好きにしなさい」 「では、お嬢様で! やっぱり、お嬢様は僕にとって、必要な方です!」 「必よ……っ!」 ルイズの脳裏に、契約前の光景が甦る。 ルイズはほんの少し話しただけだが、ハヤテの習性を少しだけ学んだ。 (落ち着くのよルイズ、こいつはすぐ誤解するように言うだけで、深い意味は無いのよ) 「そ、そう……それじゃ、せいぜいこれから役に立ってもらうわ」 「はい! お嬢様の様な優しい方が契約相手で、良かったです!」 (普通なら喜んでいい筈だけど……別に意味なんか……) 「……あれ? そういえば契約って、どうやったんでしょう?」 ピキ。ハヤテの何気ない疑問に、とうとうルイズの堪忍袋の尾が切れた。 こいつは、どうして、こう、余計な事ばかりいうのかしら!? 思い出すだけで、その、えっと、もういい! 「この……バカァー!!」 「またですかっ!?」 こうして、ハヤテは無事、新たな職業と寝床を手に入れ、使い魔としての一歩を歩む事になった。 「『こうして~』ってくだりを聞くと、デ○クリ○ゾンを思い出しますよね」 『次回も、ルイズの爆発と戦います!』
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/1827.html
進級試験の監督をした教師、コルベールは授業を受け持っていない日は学院の離れの小屋にて、ライフワークである研究に勤しんでいた。 普段は『火』の魔法を使い、燃やして破壊する為ではなく、何かを生み出すために活用できないかと考え、時に試作品を作っていた―――このトリステインではそのような思考を持つのは珍しい―――のだが、 今回は生徒ルイズが召喚した『物』に興味を惹かれていた。 ハヤテが拾っていた放置自転車。 暴走バスに衝突したというのに幸運な事に、もしくはダメージが全てハヤテに行って不幸な事に、大きな損傷も無く、まだまだ現役で活躍出来るようである。 生徒の誰もがよく分からないまま召喚場所に放置されていた所を持ってきて、目の前で観察する。 人力で動かすという点でいつもの研究テーマからは外れるが、自転車の形や働きにコルベールは少し関心を持った。 足りない材料から推測するに、これは乗り物で、真ん中の板に座り、足で本体中央下部の二つの穴あき板(?)を蹴るか何かで車輪を回転させて進ませる。 前方上部の曲がった棒を握って左右に曲がるが、乗り方と止め方がよく分からない。 長距離は難しいが、街や学院内などの限定空間では便利だろう。 馬より低く馬要らずで、女子供にも乗れそうなのが大きい。 惜しむらくは幾つか材質不明で、トリステインでは造れそうに無い所か。 まあ、分からない所はミス・ヴァリエールの使い魔に聞いてみよう、と締める。 「そういえば、ミス・ヴァリエールは大丈夫でしょうか?」 研究者から教師の顔に戻り、呟く。 理由不明ながら魔法を使えず、ようやく出てきた使い魔もただの平民の人間。 ディテクトマジックを使ったが、正真正銘やっぱりただの人間。 ルーンの形は騒ぎでよく見ていないが、使い魔のルーンがある事だけは確認した。 学院で一番ともいえるほどに努力家だという事を知っているだけに、使い魔はメイジの質を表すというだけあって、辛いものがあるのではないだろうか。 (どのような性格かは分かりませんが、願わくばミス・ヴァリエールの支えとなる事を) 誰も聞くことの無い頭の中で、一人の生徒の行く末を祈るしかなかった。 惨劇の場所で目を覚ましたシュヴルーズは、ルイズに無茶苦茶になった教室を片付けるように命じ、後にしばらく実習を行わないというトラウマを行って足早に去っていった。 仕方なく、ルイズとハヤテは―――主にハヤテばかりだが―――教室を手早く片付け、昼食を取りに二人で食堂に向かっていた。 静かな廊下を歩きながら、ハヤテは主に意識が向く事も無いままにひたすら思考の海に沈む。 (いけない……さっきから怒らせてばかりだ。これ以上怒らせたら幾らなんでもクビにされてしまうかも……) 「……! ……たってば!」 (今度はちゃんと怒らせないようにしないと……けど、年下の女の子の気持ちなんて、分からないんだよなあ) 背の低さから、ルイズを未だ年下と思い込んでいるハヤテであった。 だが未だそれを聞かない判断は正しい。実際は同じ年であり、聞いたら爆破される事確実である。 「……あんた! 聞いてるの!?」 「はっ、はい! 何でしょうか?」 「聞いてなかったのね……わたしに、何か言いたい事でもあるんじゃないの?」 「? いえ、特には……」 ハヤテには皆目見当がつかない。 強いて言えば、昼食はもう少し多いですよね? とか服が少しボロボロなんですが、糸とか針とかありませんか? とかを聞いておきたいぐらいか。 そんな事をそれとなく聞くと、ルイズは、はぁぁぁと大げさすぎるぐらいため息をつき、心配しすぎだったかしらと聞こえるようにぼやく。 何が何だか分からないハヤテは「?」と首を傾げるしかない。 「……私、メイジだなんて言いながら、魔法は全然使えないのよ。何の魔法使っても、さっきみたいに全部爆発するの」 「あれ? 爆発って魔法じゃなかったんですか?」 「そうならよかったんだけどね。爆発の魔法なんて無いし、他の呪文は何を唱えても爆発ばかり。 魔法の成功確率ゼロだから、ゼロのルイズって言われてるぐらいだし」 それきり彼女は黙り、何も言わずスタスタと歩き出す。 空気が変わったことを感じ、ハヤテはその場で立ち止まったまま、何も言えなかった。 ルイズは今、多分心の中で泣いている。そんな彼女を、魔法使いでも何でも無い自分が、いったい何を言えば慰められるだろうか…… (……あっ!) ハヤテの脳天に電撃が光る。もとより僕には、お嬢様に伝えられる事は一つしかないではないか、と。 急いで駆け寄る。しょぼんとした主の首元をキュ、と冷奴を箸で掴む時より慎重に、壊れないように抱きしめて、 「な、何するのよ!?」 「その……お嬢様。僕は、それでも気にはしませんよ? 気にしないというか……お嬢様は、僕を助けてくれた、人生で一番大切な人ですから。命の恩人ですから」 「な、な、なに言ってるの!? たった一日よ? 会ってたった一日で、人生で一番なんて言い切れる訳無いじゃないの!」 「そうですか? うーん……お嬢様に喚ばれなかったら、誰か誘拐して成功したらお金、失敗しても牢屋で三食屋寝付きでしたし。 それに、何もしなかったら家もお金もなくて、冬の寒空の下、餓死か凍死で死んでいたでしょうし……あれ?」 気がつくと、ルイズはハヤテの腕の中で必死にもがいていた。何となく、逃げようとしているようにも見える。 「どうかしましたか?」 「ゆ、誘拐って……あんた、そんな危険人物だったの!?」 『普通目の前の人物が誘拐未遂犯だと聞けば、逃げようとするのも当然である』 「い、いえ! ……と言っても、信憑性無いですよね。 お願いです、信じてください! 今は食事も屋根もありますし、何より命の恩人のお嬢様に、そんな事出来るはずがありません!」 そういいながら、涙を浮かべ、頬を染めるハヤテの懇願に、何か、こう、グッと来るものを感じた―――捨てられている子犬がきゃんきゃん鳴いているのを見た時と同レベルだが―――ルイズは、 「わ、分かったわよ……信用してあげるわ。命の恩人だって言うんなら、これからも感謝しなさい!」 とだけ言っておいた。 さっきまで落ち込んでいたことが、よく分からないまますっかり吹き飛んだじゃないとぼやきながらも、その顔はどことなく嬉しそうだった。 「それにしても、お金も家も無いから凍死か餓死確実って、どんな環境だったの?」 食堂で椅子を引くハヤテに、機嫌を取り戻したルイズはふと気になって尋ねてみた。 主が座ったのを確認してから、 「大した事じゃありませんよ? ちょっと働きに出てる間に、私物ごと家を売られて、僕の稼ぎを全部持って逃げられたぐらいですから」 あははーと何でも無いように頭をかいて笑うハヤテに、それは大した事だろ! と突っ込みたくなった。 「えっと……16歳よね? 働いてるなら、こんな学校は通って無かった……って、平民なのよね」 「いえ、僕のところは平民も学校に通うんです。 ただ、両親が……その、浪費癖が強くて、学費から生活費まで全部僕が稼いでましたから。 お陰で、お嬢様の家事雑用でお役に立てますけど」 「さっき教室ですぐに片付けられたのも、その経験なの?」 「まぁそれもありますけど……どちらかと言えば、あれは夜逃げの応用です」 「よ、夜逃げ!?」 また物騒な単語が出てきて、ルイズは思わずスプーンを止めた。 「はい。両親がさっきの通りなので、借金取りから逃げる為にしょちゅうですから。部屋一つ片付けるのは朝飯前です」 同じ年の癖に波乱万丈な体験を落ち込みもせずに、今は昼飯時ですけどとかいうつまらないボケまで入れて語るハヤテに、ルイズは同情を禁じえなかった。 多分、彼はずっとその生活をしているせいで、それを笑いながら語れる程日常になってしまっているのだ。 恵まれた生活をしている貴族である自分が言えることではないが、自分のせいではないのにこんな生活をしている彼が不憫すぎる。 (こいつをちゃんと養って、そんな非常識な人生から守ってやらなきゃ! せめて、普通の平民並みには暮らせるように!) ルイズの心中で一つの決意が生まれ、心の中で拳を握り締める。まずは食事から何とかしてやろうと、床で薄いスープを啜っている下僕の方を見下ろし、 「ねえ、」 「―――あ、ハヤテさん」 突然割り込まれ、何をこの給仕、人が大事な話をしようとしてる時にと睨みながら観察する。 名前は知らない女、と言うか食堂の人間一人一人までそう覚えられはしない。 顔はまあまあ可愛い部類なのだろう―――が、給仕服の下に隠れた胸の大きさは、他の人間には気付かれずとも、いつもキュルケにいじられてコンプレックスのある私には隠せない―――自分で言って鬱になるが。 しかも、名前を呼んでいるから初対面じゃないみたいだし、 「あっ、シエスタさん。朝はありがとうございました」 「いえ、あれで良かったなら。 それで、その食事、普通の使い魔用のですから……よろしかったら、これからも朝みたいに賄い用の食事を出して貰うようにしましょうか?」 「よろしくお願いします。 いやあ、育ち盛りでこの量は、慣れてるとは言っても足りないですから」 こいつもデレデレして、あと朝に賄い食べたってどういう事よ! 心配して損したわ! 『とまあ、ハヤテ本人が何もせずとも、こうなる不幸が訪れる訳で』 先程まで高かったルイズのご機嫌ゲージが、野茂の全盛期フォークの様に急降下していく。 「あ、あの、どうかなさいましたか? ミス・ヴァリエール。 怒っていらっしゃるように見えるんですが……」 「別に、怒ってないわ」 誰がどう見ても気付く不機嫌オーラを放出しながら、ぶっきらぼうに返すルイズ。 それに気付かない例外も、ここに一人。 「シエスタさん、お嬢様の事、ご存じなんですか?」 「いえ、食堂でよく見かける方を、覚えているだけですから」 「そうなんですか。 あ、すいません! お仕事、お邪魔しちゃって」 「いえ、気にしないで下さい」 「よろしければ、お手伝いしましょうか? 僕に出来る事なら、何でもします!」 「あ……なら、デザートを運ぶのを手伝って下さいな」 「お任せ下さい! ……あ、お嬢様、えっと」 忘れられていた事にゲージがマイナスに反転し、 分かるまい! 主を放置して平民の給仕に鼻を伸ばしている貴様には、この私の体を通して出る力が! と言わんばかりの増幅されたオーラに流石にハヤテが気付くも、時既に遅し。 ルイズは爆破こそしなかったものの、つんと明後日の方を向き、 「行って来れば?」 「いえ、あの……」 「勝手に行って来ればいいじゃない、バカ」 つーん。取り付く島も無い。 「うう……」 主をどうにかしないといけないと思いながらも、手伝うと言ってしまった手前、断る事も出来ず。 仕方無く、行って来ますとしょぼーんとした顔で一言残し、その場をあとにした。 「……ばか。あんな捨てられるような顔してたら、怒るに怒れないじゃない」 とまあそんなこんなで、ハヤテはシエスタのデザート運びを手伝う事に。 勿論綾崎ハヤテ、年齢一桁の頃から接客仕事も慣れており、まさに朝飯前の手際の良さでテーブルに並べて行く。 (ああ……お嬢様をまた怒らせてしまった。 明後日の方を向いて、顔も見たく無いって事なんだ……とうとうそこまで嫌われて、) クビなのかもしれない。 異世界二日目にして、早速路頭に迷うとは思わなかった。ネガティブなときは、考えがとことん最悪の方へ向いてしまう。 はぁぁぁぁ、と溜め息をつきながらも手を動かすのは条件反射レベルで忘れないが。 ちらり、と横目でルイズを見る。 新たな料理と格闘する横顔だけでは機嫌がどうかは分からないが、怒らせてしまった手前、そこの近くには行きづらい。 「はぁぁ……」 「ミス・ヴァリエールが気になりますか?」 「シエスタさん、そんな事は……」 「何度も溜め息ついてたら説得力ありませんよ。それに、顔にこれでもかってぐらい出てますし。 多分、あれは拗ねてるだけですから」 「そう、なんですか……?」 「あちらへは、私が配っておきますから、向こうをお願いします」 「すみません……」 今日知り合った人にまで心配をかけたことに反省しつつも、話した事で幾分気が楽になり、ホッとする。すると、少しは前向きに考えられるようになった。 (食事が終わったら、謝ろう。とにかく、謝ろう) さて、取り敢えずは頑張るかと気を少し持ち直した所で、少し向こうの人込みからガヤガヤと賑やかなざわめきが聞こえて来た。 金髪でシャツのポケットにバラを挿した少年の周りに、多くの友人らしき者達が冷やかしている。 「なあ、ギーシュ! お前、今は誰とつきあっているんだよ!」 「誰が恋人なんだ? ギーシュ!」 「付き合う? 僕にそのような特定の女性はいないのだ。薔薇は多くの人を楽しませるために咲くのだからね」 とんでもないナルシストだなあとハヤテは思う。まるで漫画から出て来たみたいだ―――今は似たようなものか。 と観察していると、ハヤテはナルシスト男のそばから、小さな瓶が落ちたように見えた。 彼のポケットからに見えたが、確証は持てない。取り敢えずは拾い、近寄ってギーシュという少年に尋ねてみた。 一方ルイズも、興味なさげに見せながら実はちらちらとハヤテの方を覗き見していた。 ハヤテはいい奴だと言うのは言われるまでも無い。 突然常識が通用しない所に呼び出され、使い魔になれと言われても、不平不満も言わず献身的に働き、守ってくれて、おまけに主として大事に扱ってくれる。 両親がアレらしいから今までのうのうと暮らして来た訳では無いだろうに、嫌な顔一つしようとしない。 それなのに私はつまらない事で拗ねて、 「馬鹿みたいじゃない……」 「ミス・ヴァリエール?」 「わっ!? ……き、急に何?」 「お願いが、あるのですが」 確かシエスタと言っていたか、給仕の少女がいつの間にか隣に遠慮がちに立っていた。 無理も無い、貴族の子弟とはいえ相手にして平民が意見するなど、下手をすれば首と胴が別れる―――極端な例だが。 「あの、ハヤテさんの事ですが、」 「……分かってるわよ。あいつは悪くないわ」 私だって、頭を冷やせば自分の勝手な言い掛かりと暴走だって分かる。 焼き餅? ……まさか、それは無い。 「一つ聞かせて、シエスタ……と言ったわね? 朝、あいつ何したの?」 「その……召喚前からずっと食事を取って無いって言ってました。 ですから、賄いを出したんです」 シエスタが私を見つめる。 召喚してからずっと食事させないなんて―――と言う意味の視線を、貴族に対する怯えで緩めながら。 何もしていないのに恨まれるのはつまらないから、 「言い訳に聞こえるかもしれないけど、あいつ、召喚されてから大怪我してたのよ。 時々意識は取り戻したんだけど、食事を取る程じゃなかったから」 流石に自分の爆破で気絶させたとは言いにくかった。 いいのよ、一日気絶させてちゃんと治ったんだから、終わり良ければ全て、ね。 「そうだったんですか」 「いいわ、何も無かったんなら―――」 と、食堂の向こうでざわめきが聞こえる。主に男子の声ばかりが響き、 「あ、あの女生徒の人が近寄って行きますけど」 「って、あそこにあいついるわね……何やったのかしら」 妙に気になる。もしかして、何かしでかしたんじゃないだろうか? 常識あるけど非常識だし。 「ちょっと見て来るわ」 「あ、ミス・ヴァリエール?」 瓶を少年の目の前にかざし、 「すみません、これ、落としませんでしたか?」 ハヤテが尋ねてみても、彼は振り向かない。しかし、何となく苦々しげな表情を見て、ハヤテの額に小さな稲妻が走った。 唐突だがハヤテは、自分ではそれなりに空気を読める男だと思っている。 小さな頃から年齢を偽って大人の世界で働いて来た賜物であり、中学生でプールバーでバイトしている際、たまに客で彼みたいな顔。 つまり、関係ない振りをしていてくれ、と言う顔をする人を相手にする時に行っていた事を、ハヤテは今回も実行した。 「すみません、もしかしたら、落とした人の見間違いだったかもしれません。 誰のか分かりませんから、しばらく―――」預かって置きましょう、とのわざとらしい言葉は、横から瓶を取り上げられた事で遮られた。 「あ」 「おっ、この香水はもしや、モンモランシーの香氷じゃないのか?」 「その鮮やかな紫色は、モンモランシーが自分のためだけに調合している香水だぞ!」 「ギーシュのポケットから落ちてきたってことは、つまりお前は今、モンモランシーとつきあっているな?」 瓶の中身を知る周囲からの無責任な騒ぎ立て。ハヤテが空気を読めた時でも、周りが読んでくれるとは限らない不幸であった。 そのまま人ごみから放置され、締め出されるハヤテ。ぽつねんと、取り残される。 「えっと……あれ?」 呆然と立ち尽くすハヤテ。周囲の貴族の興味も若者の恋の話に集中し、所詮平民でしかない一人には見向きもしない。 その隙を縫うように、ピンク髪の少女がハヤテの背後から近寄ってきた。 「ねえ、何してるのよ」 「うわあっ!? お、おじょ、お嬢様……!」 「もう怒ってないから、普通にしてなさい」 「は、はい」 と気をつけをしながらも、どことなく親に隠してた0点のテストを見つかって怒られているような悲しげな顔をしているハヤテ。 そんなショボーンとして目に涙を浮かべている様子を見ていると、 (……あ、こいつ、結構女っぽい顔してるのね。可愛いし。 それに何かこう、胸にこみ上げてくるわね、熱く激しい思いが。 もっとイジりたいわ。むしろ苛めたい!) 『自重しろ、ルイズ』 (……コホン、ちゃんと言わなきゃね) 「さ……さっきはちょっと、喋りたくなかった気分なだけなのよ。 あんたが気にする必要なんて、無いからね」 「お嬢様……。では、もう怒っていないんですか」 「初めから怒ってないわよ!」 「うわっ! ごめんなさい!」 『怒ってる! 怒ってるから!』 「……とにかく、食事が足りないとか何かが欲しいとかあるんなら遠慮せずに言いなさい! 少しぐらい使い魔のわがままを受け止めるのも、主人の役目だから」 「じゃあ、クビにならなくてもいいんですか?」 「だれがそんな事言ったのよ! 使い魔と主はどっちかが死ぬまで変わらないわよ。クビなんてありえないわ。 はい、この話は終わり!」 パンパンと両手を叩き、締めとする。これでさっきみたいに元気になっただろうとハヤテの顔を見上げると、 「うう……うええぇぇぇえうぅぅぅ……」 「ぬなっ!?」 思わず引くほど、ボロ泣きされていた。ちょっとは精神の振幅が大きいなあと思っていたのだが、ここまで不安定だとは思わなかった。 「お嬢ざまぁぁぁ……ありがどうございまずぅ……」 「あ、こら! 抱きつくな! 恥ずかしいじゃない! お前……あん! バカ! そんなとこさわって……ん! やぁあん! ちょっ、首にいきが……んっ、んああぁ…!」 「ギーシュさま、やはり、ミス・モンモランシーと……」 「彼らは誤解しているんだ。ケティ。いいかい、僕の心の中に住んでいるのは、君だけ……」 「その香水があなたのポケットから出てきたのが、何よりの証拠ですわ! さようなら!」 「お嬢様、これから、ぐすっ、頑張り、ますっ!」 「いい、から……離れなさーい! 落ち着けー!」 無理矢理振り払う。ああもう、いつの間にか食堂の注目が二分されてるし! キュルケなんか、いつから見てたか知らないけど、あっちで腹抱えて笑ってるし……次に会うのが怖いわ、いろんな意味で。 「モンモランシー。誤解だ。彼女とはただいっしょに、ラ・ロシェールの森へ遠乗りをしただけで……」 「やっぱり、あの一年生に、手を出していたのね」 「お願いだよ。香水のモンモランシー。咲き誇る薔薇のような顔を、そのような怒りでゆがませないでくれよ。僕まで悲しくなるじゃないか!」 「うそつき!」 誰のせいでもないのに理不尽を感じてしまうルイズ。恥ずかしすぎて気が滅入り、 (いけない、最初に言おうと思ってた事、忘れてたわ) 「落ち着いた?」 「はい、落ち着きました。すみません、取り乱して」 「じゃあいいわ。それで言おうと思ってたんだけど、このあと服買いに行くわよ」 「お嬢様のですか?」 「あんたのよ。他に着替え無いし、それに……まあ色々よ。 一旦、部屋に戻るわよ」 「はい、分かりました!」 「じゃ、シエスタ。うちの使い魔のことで、余計な心配かけたわね」 「いえ、仲直りできて良かったですね、ミス・ヴァリエール」 「……まあ、そういう事にしておくわ」 「ありがとうございました、シエスタさん」 ルイズの分まで一礼し、ハヤテは先程とはうって変わってウキウキとスキップする。ルイズも一部の好事魔の視線を部屋に受けながら、食堂を後にした。 (やれやれ、すぐに落ち込んだり泣いたり喜んだり、へたれてると思ったらかっこよく見えたりするし、よく分かんないわね。 ……けど、退屈はしないわ) と考え、何となく私らしくないような、むしろライバルの胸のでかいアレみたいじゃないか? と思い当たり、少しへこんだ。
https://w.atwiki.jp/tool_encode/pages/28.html
ハヤテのごとく!! SubTitle Source Size crf fps time 第01話 「禁断のマラソン自由形!」 BSJ 323MB - - - 第02話 「マネーのとら」 TX 206MB - - - 第03話 「そして伝説にならない」 TX 218MB - - - 第04話 「君は僕に似ている」 TX 321MB - - - 第05話 「Heart to Heart」 BSJ 317MB - - - 第06話 「おまえンち」 TX 247MB - - - 第07話 「やきもちとか焼かれたてジャぱん」 TX 241MB - - - 第08話 「シラヌイがやってきた」 TX 303MB - 5.09 fps - 第09話 「乙女心が求めるものは……」 TX 287MB - 5.07 fps - 第10話 「プレゼントの行方」 TX 301MB 22 5.08 fps - 第11話 「ヒナ祭りの頃に」 TX 310MB 22 5.15 fps - 第12話 「残酷な大馬鹿野郎のテーゼ」 BSJ 267MB 22 4.46 fps - 第13話 「FEELING OF FREEDOM」 TX 264MB 22 5.09 fps - 第14話 「鷺ノ宮家の一族」 TX 286MB 22 5.12 fps - 第15話 「下田温泉湯けむり旅情」 TX 341MB 22 5.09 fps - 第16話 「スターダストメモリー」 TX 358MB 22 5.09 fps - 第17話 「桜の下で」 TX 288MB 22 5.14 fps - 第18話 「ホワイトデーの懲りない人々」 TX 304MB 22 5.12 fps - 第19話 「王者をねらえ」 TX 349MB 22 5.19 fps - 第20話 「メイドターンができなくて」 TX 291MB 22 5.30 fps - 第21話 「なんだかんだで自分ちの猫が一番かわいい」 TX 309MB 22 5.31 fps - 第22話 「Keep On Dreaming」 TX 306MB 22 5.29 fps - 第23話 「僕たちの行方」 TX 226MB 22 13.78 fps 43m24s 第24話 「Distance」 TX 242MB 22 13.53 fps 44m13s 第25話 「執事とお嬢様の話ですから」 TX 286MB 22 13.62 fps 43m01s -第08話 「シラヌイがやってきた」 ぬこー [ハヤテのごとく!! 2nd 第08話 「シラヌイがやってきた」.mp4] (1pass) using cpu capabilities MMX2 SSE2Fast SSSE3 FastShuffle SSE4.1 Cache64 profile High, level 4.1 slice I 394 Avg QP 18.55 size 64677 PSNR Mean Y 49.02 U 49.60 V 49.73 Avg 49.14 Global 48.55 slice P 19205 Avg QP 19.39 size 10944 PSNR Mean Y 47.34 U 48.81 V 48.88 Avg 47.74 Global 47.31 slice B 18096 Avg QP 23.87 size 2573 PSNR Mean Y 46.47 U 48.64 V 48.73 Avg 47.03 Global 46.39 consecutive B-frames 20.7% 38.7% 20.8% 10.2% 9.5% mb I I16..4 48.7% 23.1% 28.2% mb P I16..4 5.7% 0.0% 2.5% P16..4 26.2% 3.5% 6.0% 0.0% 0.0% skip 56.1% mb B I16..4 0.6% 0.0% 0.4% B16..8 13.9% 0.6% 0.8% direct 1.3% skip 82.4% L0 30.0% L1 60.9% BI 9.1% 8x8 transform intra 4.2% inter 35.9% direct mvs spatial 98.2% temporal 1.8% coded y,uvDC,uvAC intra 37.4% 48.2% 18.7% inter 9.1% 5.0% 0.5% ref P L0 85.9% 8.0% 6.1% ref B L0 85.3% 14.7% AQ Result Bright MB 10.97% QP Up 48.84% Down 9.92% AQ Result Middle MB 40.02% QP Up 22.28% Down 52.15% AQ Result Dark MB 0.00% QP Up 0.00% Down 0.00% AQ Result M.Dark MB 0.70% QP Up 99.98% Down 0.00% AQ change value 6 0.35% 5 0.06% 4 0.12% 3 1.56% 2 0.77% 1 4.22% 0 65.45% -1 11.53% -2 7.73% -3 7.58% -4 0.63% SSIM Mean Y 0.9910670 PSNR Mean Y 46.943 U 48.737 V 48.815 Avg 47.417 Global 46.853 kb/s 1795.05 encoded 37695 frames, 5.09 fps, 1510.49 kb/s -第09話 「乙女心が求めるものは……」 [ハヤテのごとく!! 2nd 第09話 「乙女心が求めるものは……」.mp4] (1pass) using cpu capabilities MMX2 SSE2Fast SSSE3 FastShuffle SSE4.1 Cache64 profile High, level 4.1 slice I 389 Avg QP 17.96 size 69417 PSNR Mean Y 49.23 U 49.71 V 49.80 Avg 49.30 Global 48.78 slice P 20466 Avg QP 18.95 size 9808 PSNR Mean Y 47.38 U 48.83 V 48.80 Avg 47.76 Global 47.34 slice B 17348 Avg QP 23.56 size 2174 PSNR Mean Y 46.62 U 48.66 V 48.61 Avg 47.14 Global 46.50 consecutive B-frames 23.1% 42.9% 18.1% 7.2% 8.7% mb I I16..4 45.7% 23.7% 30.6% mb P I16..4 4.7% 0.0% 2.0% P16..4 27.6% 3.1% 5.9% 0.0% 0.0% skip 56.7% mb B I16..4 0.6% 0.0% 0.3% B16..8 14.2% 0.5% 0.7% direct 1.1% skip 82.7% L0 28.5% L1 64.8% BI 6.7% 8x8 transform intra 4.8% inter 37.5% direct mvs spatial 99.2% temporal 0.8% coded y,uvDC,uvAC intra 36.4% 46.2% 17.3% inter 9.3% 5.1% 0.4% ref P L0 87.3% 7.0% 5.7% ref B L0 85.6% 14.4% AQ Result Bright MB 9.79% QP Up 41.78% Down 11.46% AQ Result Middle MB 41.45% QP Up 19.09% Down 55.66% AQ Result Dark MB 0.00% QP Up 0.00% Down 0.00% AQ Result M.Dark MB 0.20% QP Up 99.92% Down 0.00% AQ change value 6 0.09% 5 0.04% 4 0.03% 3 1.22% 2 0.48% 1 3.96% 0 63.51% -1 12.88% -2 8.72% -3 8.44% -4 0.63% SSIM Mean Y 0.9915426 PSNR Mean Y 47.052 U 48.762 V 48.725 Avg 47.494 Global 46.950 kb/s 1665.85 encoded 38203 frames, 5.07 fps, 1420.70 kb/s -第10話 「プレゼントの行方」 抜け目のないハヤテ。マリアさんにぬいぐるみ、ナギにはヘアピン。 [ハヤテのごとく!! 2nd 第10話 「プレゼントの行方」.mp4] (1pass) using cpu capabilities MMX2 SSE2Fast SSSE3 FastShuffle SSE4.1 Cache64 profile High, level 4.1 slice I 335 Avg QP 18.30 size 71680 PSNR Mean Y 48.85 U 49.28 V 49.26 Avg 48.94 Global 48.48 slice P 19830 Avg QP 19.03 size 10575 PSNR Mean Y 47.29 U 48.52 V 48.43 Avg 47.62 Global 47.24 slice B 17891 Avg QP 23.63 size 2149 PSNR Mean Y 46.50 U 48.35 V 48.32 Avg 46.99 Global 46.46 consecutive B-frames 21.3% 40.9% 21.1% 8.7% 8.0% mb I I16..4 45.0% 23.3% 31.6% mb P I16..4 4.4% 0.0% 1.9% P16..4 27.4% 3.5% 6.2% 0.0% 0.0% skip 56.6% mb B I16..4 0.4% 0.0% 0.2% B16..8 14.4% 0.5% 0.7% direct 1.0% skip 82.8% L0 28.9% L1 62.6% BI 8.5% 8x8 transform intra 4.6% inter 36.2% direct mvs spatial 98.0% temporal 2.0% coded y,uvDC,uvAC intra 36.0% 45.5% 19.9% inter 9.2% 5.2% 0.5% ref P L0 87.2% 7.4% 5.4% ref B L0 87.2% 12.8% AQ Result Bright MB 9.64% QP Up 46.10% Down 11.42% AQ Result Middle MB 41.06% QP Up 15.10% Down 56.77% AQ Result Dark MB 0.00% QP Up 0.00% Down 0.00% AQ Result M.Dark MB 0.86% QP Up 99.82% Down 0.00% AQ change value 6 0.69% 5 0.07% 4 0.07% 3 1.17% 2 0.81% 1 3.98% 0 62.16% -1 12.64% -2 8.81% -3 8.97% -4 0.63% SSIM Mean Y 0.9912351 PSNR Mean Y 46.932 U 48.447 V 48.384 Avg 47.334 Global 46.866 kb/s 1714.73 encoded 38056 frames, 5.08 fps, 1456.63 kb/s -第11話 「ヒナ祭りの頃に」 [ハヤテのごとく!! 2nd 第11話 「ヒナ祭りの頃に」.mp4] (1pass) using cpu capabilities MMX2 SSE2Fast SSSE3 FastShuffle SSE4.1 Cache64 profile High, level 4.1 slice I 406 Avg QP 18.17 size 71853 PSNR Mean Y 49.15 U 49.42 V 49.42 Avg 49.18 Global 48.55 slice P 20709 Avg QP 18.99 size 10272 PSNR Mean Y 47.28 U 48.30 V 48.27 Avg 47.56 Global 47.08 slice B 17280 Avg QP 23.58 size 2300 PSNR Mean Y 46.81 U 48.32 V 48.24 Avg 47.20 Global 46.50 consecutive B-frames 23.8% 41.3% 19.4% 9.2% 6.2% mb I I16..4 45.9% 24.1% 30.0% mb P I16..4 5.3% 0.0% 2.2% P16..4 28.4% 3.2% 5.8% 0.0% 0.0% skip 55.1% mb B I16..4 0.7% 0.0% 0.4% B16..8 14.0% 0.5% 0.7% direct 1.1% skip 82.6% L0 27.6% L1 64.4% BI 8.1% 8x8 transform intra 4.6% inter 37.8% direct mvs spatial 98.3% temporal 1.7% coded y,uvDC,uvAC intra 35.4% 50.9% 20.5% inter 9.7% 5.9% 0.6% ref P L0 88.4% 6.8% 4.8% ref B L0 85.5% 14.5% AQ Result Bright MB 9.83% QP Up 44.00% Down 12.71% AQ Result Middle MB 40.63% QP Up 13.85% Down 56.92% AQ Result Dark MB 0.00% QP Up 0.00% Down 0.00% AQ Result M.Dark MB 1.27% QP Up 99.37% Down 0.00% AQ change value 6 0.35% 5 0.13% 4 0.30% 3 1.13% 2 1.04% 1 4.37% 0 62.59% -1 11.90% -2 9.44% -3 8.07% -4 0.63% SSIM Mean Y 0.9912057 PSNR Mean Y 47.089 U 48.320 V 48.267 Avg 47.412 Global 46.822 kb/s 1758.67 encoded 38395 frames, 5.15 fps, 1507.29 kb/s -第12話 「残酷な大馬鹿野郎のテーゼ」 えっとTXで録画失敗しました。 そのため、BSJにてエンコードです。 [ハヤテのごとく!! 2nd 第12話 「残酷な大馬鹿野郎のテーゼ」.mp4] (1pass) using cpu capabilities MMX2 SSE2Fast SSSE3 FastShuffle SSE4.1 Cache64 profile High, level 4.1 slice I 456 Avg QP 18.67 size 48504 PSNR Mean Y 50.10 U 50.39 V 50.54 Avg 50.01 Global 49.37 slice P 18732 Avg QP 19.43 size 9796 PSNR Mean Y 48.06 U 49.01 V 49.11 Avg 48.33 Global 47.84 slice B 18709 Avg QP 23.81 size 1712 PSNR Mean Y 47.48 U 48.87 V 49.01 Avg 47.87 Global 47.22 consecutive B-frames 15.3% 47.8% 22.9% 7.5% 6.4% mb I I16..4 55.7% 17.3% 27.0% mb P I16..4 8.2% 0.0% 3.3% P16..4 21.0% 3.2% 4.8% 0.0% 0.0% skip 59.4% mb B I16..4 0.9% 0.0% 0.3% B16..8 11.3% 0.4% 0.4% direct 0.9% skip 85.8% L0 34.5% L1 59.9% BI 5.5% 8x8 transform intra 2.8% inter 36.8% direct mvs spatial 99.4% temporal 0.6% coded y,uvDC,uvAC intra 30.9% 44.5% 15.4% inter 6.6% 4.4% 0.5% ref P L0 82.8% 9.3% 7.9% ref B L0 86.4% 13.6% AQ Result Bright MB 7.51% QP Up 44.49% Down 11.17% AQ Result Middle MB 42.22% QP Up 12.88% Down 48.03% AQ Result Dark MB 0.00% QP Up 0.00% Down 0.00% AQ Result M.Dark MB 1.52% QP Up 99.98% Down 0.00% AQ change value 6 0.30% 5 0.09% 4 0.23% 3 0.90% 2 1.12% 1 3.98% 0 70.70% -1 9.95% -2 6.19% -3 6.08% -4 0.43% SSIM Mean Y 0.9916002 PSNR Mean Y 47.798 U 48.956 V 49.079 Avg 48.122 Global 47.539 kb/s 1503.39 encoded 37897 frames, 4.46 fps, 1271.92 kb/s -第13話 「FEELING OF FREEDOM」 [ハヤテのごとく!! 2nd 第13話 「FEELING OF FREEDOM」.mp4] (1pass) using cpu capabilities MMX2 SSE2Fast SSSE3 FastShuffle SSE4.1 Cache64 profile High, level 4.1 slice I 400 Avg QP 18.34 size 51514 PSNR Mean Y 49.74 U 49.94 V 50.00 Avg 49.71 Global 49.11 slice P 19913 Avg QP 19.13 size 9164 PSNR Mean Y 48.45 U 49.10 V 49.23 Avg 48.63 Global 48.07 slice B 18321 Avg QP 23.39 size 1740 PSNR Mean Y 47.82 U 48.99 V 49.15 Avg 48.14 Global 47.34 consecutive B-frames 17.7% 49.8% 19.8% 6.1% 6.6% mb I I16..4 55.2% 20.2% 24.7% mb P I16..4 6.6% 0.0% 2.4% P16..4 23.4% 2.9% 5.3% 0.0% 0.0% skip 59.3% mb B I16..4 0.6% 0.0% 0.2% B16..8 11.6% 0.4% 0.5% direct 0.9% skip 85.9% L0 28.3% L1 66.4% BI 5.3% 8x8 transform intra 3.4% inter 36.9% direct mvs spatial 99.5% temporal 0.5% coded y,uvDC,uvAC intra 31.7% 45.6% 15.9% inter 7.4% 4.6% 0.4% ref P L0 85.3% 8.2% 6.4% ref B L0 87.5% 12.5% AQ Result Bright MB 6.45% QP Up 39.59% Down 12.33% AQ Result Middle MB 43.41% QP Up 12.21% Down 44.93% AQ Result Dark MB 0.00% QP Up 0.00% Down 0.00% AQ Result M.Dark MB 1.72% QP Up 99.87% Down 0.00% AQ change value 6 0.43% 5 0.14% 4 0.29% 3 0.95% 2 1.28% 1 2.71% 0 72.58% -1 8.44% -2 6.94% -3 5.82% -4 0.42% SSIM Mean Y 0.9917530 PSNR Mean Y 48.163 U 49.056 V 49.198 Avg 48.410 Global 47.718 kb/s 1458.23 encoded 38634 frames, 5.09 fps, 1257.70 kb/s -第14話 「鷺ノ宮家の一族」 [ハヤテのごとく!! 2nd 第14話 「鷺ノ宮家の一族」.mp4] (1pass) using cpu capabilities MMX2 SSE2Fast SSSE3 FastShuffle SSE4.1 Cache64 profile High, level 4.1 slice I 439 Avg QP 18.37 size 63114 PSNR Mean Y 48.85 U 49.50 V 49.60 Avg 49.02 Global 48.60 slice P 20781 Avg QP 19.17 size 9423 PSNR Mean Y 47.67 U 49.04 V 49.16 Avg 48.06 Global 47.62 slice B 17408 Avg QP 23.61 size 1939 PSNR Mean Y 47.04 U 48.86 V 48.97 Avg 47.54 Global 46.87 consecutive B-frames 21.5% 49.0% 16.5% 7.0% 6.0% mb I I16..4 46.9% 23.3% 29.8% mb P I16..4 5.5% 0.0% 2.3% P16..4 24.2% 2.8% 5.6% 0.0% 0.0% skip 59.6% mb B I16..4 0.6% 0.0% 0.3% B16..8 12.6% 0.4% 0.6% direct 0.9% skip 84.7% L0 27.4% L1 66.5% BI 6.0% 8x8 transform intra 4.7% inter 36.9% direct mvs spatial 98.7% temporal 1.3% coded y,uvDC,uvAC intra 34.9% 47.0% 18.6% inter 8.0% 4.6% 0.4% ref P L0 87.2% 7.2% 5.7% ref B L0 85.3% 14.7% AQ Result Bright MB 7.90% QP Up 47.49% Down 11.64% AQ Result Middle MB 43.07% QP Up 21.77% Down 47.89% AQ Result Dark MB 0.00% QP Up 0.00% Down 0.00% AQ Result M.Dark MB 0.59% QP Up 98.44% Down 0.00% AQ change value 6 0.07% 5 0.05% 4 0.09% 3 1.31% 2 0.67% 1 3.71% 0 69.04% -1 10.59% -2 6.92% -3 6.93% -4 0.62% SSIM Mean Y 0.9911679 PSNR Mean Y 47.403 U 48.962 V 49.080 Avg 47.839 Global 47.275 kb/s 1596.96 encoded 38628 frames, 5.12 fps, 1377.11 kb/s -第15話 「下田温泉湯けむり旅情」 [ハヤテのごとく!! 2nd 第15話 「下田温泉湯けむり旅情」.mp4] (1pass) using cpu capabilities MMX2 SSE2Fast SSSE3 FastShuffle SSE4.1 Cache64 profile High, level 4.1 slice I 383 Avg QP 18.81 size 61115 PSNR Mean Y 48.99 U 49.76 V 50.11 Avg 49.18 Global 48.49 slice P 18791 Avg QP 19.74 size 12697 PSNR Mean Y 46.98 U 48.41 V 48.56 Avg 47.37 Global 46.87 slice B 18266 Avg QP 24.15 size 2839 PSNR Mean Y 46.06 U 48.26 V 48.43 Avg 46.64 Global 46.02 consecutive B-frames 20.0% 36.5% 24.0% 11.9% 7.6% mb I I16..4 50.2% 22.8% 27.1% mb P I16..4 6.0% 0.0% 2.7% P16..4 27.3% 4.6% 6.7% 0.0% 0.0% skip 52.7% mb B I16..4 0.8% 0.0% 0.3% B16..8 15.1% 0.7% 0.9% direct 1.5% skip 80.7% L0 33.6% L1 57.1% BI 9.3% 8x8 transform intra 3.9% inter 34.2% direct mvs spatial 98.4% temporal 1.6% coded y,uvDC,uvAC intra 36.0% 39.7% 16.4% inter 10.2% 5.3% 0.6% ref P L0 83.7% 9.0% 7.3% ref B L0 84.5% 15.5% AQ Result Bright MB 9.95% QP Up 46.52% Down 12.39% AQ Result Middle MB 41.30% QP Up 13.87% Down 55.35% AQ Result Dark MB 0.00% QP Up 0.00% Down 0.00% AQ Result M.Dark MB 1.05% QP Up 99.17% Down 0.00% AQ change value 6 0.65% 5 0.13% 4 0.30% 3 1.17% 2 0.83% 1 4.60% 0 64.05% -1 11.68% -2 8.02% -3 8.01% -4 0.55% SSIM Mean Y 0.9904115 PSNR Mean Y 46.549 U 48.354 V 48.516 Avg 47.035 Global 46.447 kb/s 2009.85 encoded 37440 frames, 5.09 fps, 1679.76 kb/s -第16話 「スターダストメモリー」 [ハヤテのごとく!! 2nd 第16話 「スターダストメモリー」.mp4] (1pass) using cpu capabilities MMX2 SSE2Fast SSSE3 FastShuffle SSE4.1 Cache64 profile High, level 4.1 slice I 426 Avg QP 18.69 size 66936 PSNR Mean Y 48.65 U 49.15 V 49.38 Avg 48.77 Global 48.13 slice P 21245 Avg QP 19.63 size 12232 PSNR Mean Y 46.91 U 48.32 V 48.47 Avg 47.32 Global 46.79 slice B 16454 Avg QP 24.10 size 2564 PSNR Mean Y 46.30 U 48.25 V 48.43 Avg 46.83 Global 46.00 consecutive B-frames 25.4% 42.4% 22.5% 5.9% 3.7% mb I I16..4 44.5% 26.6% 28.9% mb P I16..4 6.4% 0.0% 3.1% P16..4 28.0% 3.9% 6.3% 0.0% 0.0% skip 52.3% mb B I16..4 0.9% 0.0% 0.4% B16..8 14.1% 0.6% 0.7% direct 1.1% skip 82.2% L0 28.8% L1 65.7% BI 5.5% 8x8 transform intra 4.2% inter 35.0% direct mvs spatial 99.2% temporal 0.8% coded y,uvDC,uvAC intra 40.0% 47.7% 20.9% inter 10.5% 5.8% 0.6% ref P L0 86.6% 7.6% 5.8% ref B L0 86.2% 13.8% AQ Result Bright MB 10.52% QP Up 39.05% Down 12.43% AQ Result Middle MB 41.60% QP Up 13.02% Down 57.41% AQ Result Dark MB 0.00% QP Up 0.00% Down 0.00% AQ Result M.Dark MB 0.30% QP Up 99.61% Down 0.00% AQ change value 6 0.07% 5 0.05% 4 0.06% 3 0.68% 2 0.50% 1 3.78% 0 66.87% -1 12.21% -2 8.50% -3 6.82% -4 0.46% SSIM Mean Y 0.9900165 PSNR Mean Y 46.668 U 48.297 V 48.466 Avg 47.123 Global 46.442 kb/s 2078.92 encoded 38125 frames, 5.09 fps, 1769.25 kb/s -第17話 「桜の下で」 [ハヤテのごとく!! 2nd 第17話 「桜の下で」.mp4] (1pass) using cpu capabilities MMX2 SSE2Fast SSSE3 FastShuffle SSE4.1 Cache64 profile High, level 4.1 slice I 430 Avg QP 18.66 size 51018 PSNR Mean Y 49.63 U 50.36 V 50.57 Avg 49.80 Global 49.07 slice P 17451 Avg QP 19.75 size 11205 PSNR Mean Y 47.81 U 49.01 V 49.26 Avg 48.17 Global 47.51 slice B 19741 Avg QP 23.97 size 2142 PSNR Mean Y 47.21 U 49.09 V 49.35 Avg 47.73 Global 46.83 consecutive B-frames 13.3% 39.8% 28.9% 10.0% 7.9% mb I I16..4 55.2% 19.9% 25.0% mb P I16..4 9.4% 0.0% 3.0% P16..4 25.7% 3.8% 5.8% 0.0% 0.0% skip 52.4% mb B I16..4 0.9% 0.0% 0.3% B16..8 13.7% 0.5% 0.6% direct 1.1% skip 82.9% L0 31.7% L1 62.5% BI 5.8% 8x8 transform intra 3.0% inter 35.2% direct mvs spatial 99.3% temporal 0.7% coded y,uvDC,uvAC intra 27.9% 39.0% 13.6% inter 8.3% 4.5% 0.4% ref P L0 84.3% 8.9% 6.7% ref B L0 86.6% 13.4% AQ Result Bright MB 9.45% QP Up 44.11% Down 11.19% AQ Result Middle MB 41.65% QP Up 20.61% Down 46.41% AQ Result Dark MB 0.00% QP Up 0.00% Down 0.00% AQ Result M.Dark MB 0.66% QP Up 99.90% Down 0.00% AQ change value 6 0.07% 5 0.07% 4 0.18% 3 1.08% 2 0.83% 1 4.13% 0 70.40% -1 9.75% -2 6.59% -3 6.36% -4 0.53% SSIM Mean Y 0.9912206 PSNR Mean Y 47.514 U 49.070 V 49.323 Avg 47.959 Global 47.153 kb/s 1655.42 encoded 37622 frames, 5.14 fps, 1390.30 kb/s -第18話 「ホワイトデーの懲りない人々」 [ハヤテのごとく!! 2nd 第18話 「ホワイトデーの懲りない人々」.mp4] (1pass) using cpu capabilities MMX2 SSE2Fast SSSE3 FastShuffle SSE4.1 Cache64 profile High, level 4.1 slice I 414 Avg QP 18.27 size 69150 PSNR Mean Y 49.03 U 49.46 V 49.38 Avg 49.07 Global 48.48 slice P 21098 Avg QP 18.94 size 9730 PSNR Mean Y 47.59 U 48.59 V 48.46 Avg 47.84 Global 47.31 slice B 17107 Avg QP 23.43 size 2457 PSNR Mean Y 46.96 U 48.42 V 48.28 Avg 47.32 Global 46.54 consecutive B-frames 23.0% 47.7% 16.2% 7.2% 5.9% mb I I16..4 47.6% 22.4% 30.1% mb P I16..4 5.1% 0.0% 2.4% P16..4 26.0% 2.8% 5.8% 0.0% 0.0% skip 58.0% mb B I16..4 0.8% 0.0% 0.5% B16..8 13.6% 0.6% 0.7% direct 1.0% skip 82.8% L0 26.4% L1 67.1% BI 6.4% 8x8 transform intra 4.2% inter 38.0% direct mvs spatial 99.1% temporal 0.9% coded y,uvDC,uvAC intra 38.1% 48.8% 21.8% inter 9.0% 5.5% 0.6% ref P L0 88.5% 6.6% 4.9% ref B L0 83.9% 16.1% AQ Result Bright MB 9.45% QP Up 45.61% Down 18.36% AQ Result Middle MB 40.50% QP Up 19.12% Down 56.38% AQ Result Dark MB 0.00% QP Up 0.00% Down 0.00% AQ Result M.Dark MB 1.80% QP Up 99.63% Down 0.00% AQ change value 6 1.19% 5 0.25% 4 0.54% 3 0.90% 2 0.85% 1 3.91% 0 61.87% -1 11.30% -2 10.22% -3 8.35% -4 0.63% SSIM Mean Y 0.9913106 PSNR Mean Y 47.325 U 48.522 V 48.389 Avg 47.621 Global 46.965 kb/s 1713.11 encoded 38619 frames, 5.12 fps, 1476.89 kb/s -第19話 「王者をねらえ」 [ハヤテのごとく!! 2nd 第19話 「王者をねらえ!」.mp4] (1pass) using cpu capabilities MMX2 SSE2Fast SSSE3 FastShuffle SSE4.1 Cache64 profile High, level 4.1 slice I 470 Avg QP 18.94 size 61523 PSNR Mean Y 48.75 U 49.13 V 48.85 Avg 48.75 Global 48.23 slice P 19548 Avg QP 19.55 size 12300 PSNR Mean Y 47.40 U 48.62 V 48.42 Avg 47.67 Global 47.23 slice B 17916 Avg QP 23.86 size 2920 PSNR Mean Y 46.49 U 48.20 V 48.01 Avg 46.91 Global 46.25 consecutive B-frames 18.6% 47.8% 19.3% 7.4% 6.9% mb I I16..4 51.4% 19.0% 29.6% mb P I16..4 7.9% 0.0% 4.1% P16..4 24.8% 3.6% 5.7% 0.0% 0.0% skip 53.8% mb B I16..4 1.1% 0.0% 0.5% B16..8 14.8% 0.7% 0.9% direct 1.6% skip 80.4% L0 30.0% L1 61.6% BI 8.4% 8x8 transform intra 2.9% inter 35.9% direct mvs spatial 99.3% temporal 0.7% coded y,uvDC,uvAC intra 38.6% 52.9% 22.6% inter 9.5% 5.9% 0.6% ref P L0 86.3% 7.5% 6.2% ref B L0 85.1% 14.9% AQ Result Bright MB 12.24% QP Up 41.55% Down 16.04% AQ Result Middle MB 38.41% QP Up 19.17% Down 54.85% AQ Result Dark MB 0.00% QP Up 0.00% Down 0.00% AQ Result M.Dark MB 1.59% QP Up 98.98% Down 0.00% AQ change value 6 0.45% 5 0.26% 4 0.56% 3 1.12% 2 1.02% 1 4.67% 0 61.50% -1 11.53% -2 8.95% -3 9.19% -4 0.75% SSIM Mean Y 0.9913787 PSNR Mean Y 46.990 U 48.425 V 48.234 Avg 47.324 Global 46.751 kb/s 2033.13 encoded 37934 frames, 5.19 fps, 1721.60 kb/s -第20話 「メイドターンができなくて」 [ハヤテのごとく!! 2nd 第20話 「メイドターンができなくて」.mp4] (1pass) using cpu capabilities MMX2 SSE2Fast SSSE3 FastShuffle SSE4.1 Cache64 profile High, level 4.1 slice I 443 Avg QP 18.38 size 69924 PSNR Mean Y 48.72 U 49.18 V 49.29 Avg 48.82 Global 48.42 slice P 20508 Avg QP 19.14 size 9751 PSNR Mean Y 47.35 U 48.47 V 48.56 Avg 47.67 Global 47.28 slice B 16971 Avg QP 23.56 size 1872 PSNR Mean Y 46.85 U 48.38 V 48.52 Avg 47.28 Global 46.72 consecutive B-frames 21.6% 49.1% 17.6% 6.7% 4.9% mb I I16..4 46.9% 23.2% 29.9% mb P I16..4 4.9% 0.0% 2.2% P16..4 26.2% 2.9% 5.7% 0.0% 0.0% skip 58.2% mb B I16..4 0.5% 0.0% 0.2% B16..8 13.0% 0.4% 0.6% direct 0.9% skip 84.4% L0 25.8% L1 67.8% BI 6.4% 8x8 transform intra 5.1% inter 37.2% direct mvs spatial 98.9% temporal 1.1% coded y,uvDC,uvAC intra 36.6% 47.4% 20.9% inter 8.7% 5.1% 0.5% ref P L0 88.8% 6.4% 4.9% ref B L0 85.9% 14.1% AQ Result Bright MB 12.13% QP Up 44.33% Down 16.51% AQ Result Middle MB 38.46% QP Up 22.79% Down 53.99% AQ Result Dark MB 0.00% QP Up 0.00% Down 0.00% AQ Result M.Dark MB 0.73% QP Up 99.27% Down 0.00% AQ change value 6 0.16% 5 0.12% 4 0.25% 3 0.77% 2 0.78% 1 5.01% 0 63.94% -1 11.39% -2 8.95% -3 8.01% -4 0.61% SSIM Mean Y 0.9913117 PSNR Mean Y 47.146 U 48.435 V 48.549 Avg 47.507 Global 47.033 kb/s 1661.02 encoded 37922 frames, 5.30 fps, 1406.12 kb/s -第21話 「なんだかんだで自分ちの猫が一番かわいい」 [ハヤテのごとく!! 2nd 第21話 「なんだかんだで自分ちの猫が一番かわいい」.mp4] (1pass) using cpu capabilities MMX2 SSE2Fast SSSE3 FastShuffle SSE4.1 Cache64 profile High, level 4.1 slice I 413 Avg QP 19.00 size 64145 PSNR Mean Y 48.84 U 49.74 V 50.04 Avg 49.06 Global 48.33 slice P 19032 Avg QP 19.53 size 10771 PSNR Mean Y 47.26 U 48.80 V 49.17 Avg 47.69 Global 47.16 slice B 18453 Avg QP 23.90 size 2651 PSNR Mean Y 46.57 U 48.92 V 49.24 Avg 47.18 Global 46.42 consecutive B-frames 19.7% 40.4% 17.7% 9.8% 12.3% mb I I16..4 49.5% 22.5% 28.0% mb P I16..4 6.4% 0.0% 2.8% P16..4 25.7% 3.4% 5.6% 0.0% 0.0% skip 56.1% mb B I16..4 0.8% 0.0% 0.4% B16..8 14.2% 0.7% 0.9% direct 1.2% skip 81.8% L0 32.6% L1 58.7% BI 8.8% 8x8 transform intra 3.9% inter 35.9% direct mvs spatial 98.8% temporal 1.2% coded y,uvDC,uvAC intra 35.8% 42.1% 17.0% inter 9.0% 4.8% 0.5% ref P L0 85.8% 7.9% 6.3% ref B L0 82.2% 17.8% AQ Result Bright MB 13.87% QP Up 50.77% Down 12.22% AQ Result Middle MB 36.59% QP Up 17.54% Down 54.01% AQ Result Dark MB 0.00% QP Up 0.00% Down 0.00% AQ Result M.Dark MB 1.09% QP Up 99.58% Down 0.00% AQ change value 6 0.19% 5 0.17% 4 0.41% 3 2.31% 2 1.47% 1 7.93% 0 61.31% -1 11.28% -2 7.83% -3 6.55% -4 0.54% SSIM Mean Y 0.9910821 PSNR Mean Y 46.941 U 48.871 V 49.209 Avg 47.455 Global 46.794 kb/s 1774.06 encoded 37898 frames, 5.31 fps, 1500.88 kb/s -第22話 「Keep On Dreaming」 [ハヤテのごとく!! 2nd 第22話 「Keep On Dreaming」.mp4] (1pass) using cpu capabilities MMX2 SSE2Fast SSSE3 FastShuffle SSE4.1 Cache64 profile High, level 4.1 slice I 424 Avg QP 18.35 size 72481 PSNR Mean Y 48.62 U 49.10 V 49.33 Avg 48.71 Global 48.31 slice P 21115 Avg QP 18.91 size 9792 PSNR Mean Y 47.43 U 48.58 V 48.76 Avg 47.74 Global 47.36 slice B 16937 Avg QP 23.52 size 2360 PSNR Mean Y 46.56 U 48.32 V 48.49 Avg 46.99 Global 46.19 consecutive B-frames 22.0% 52.3% 14.0% 6.9% 4.8% mb I I16..4 46.6% 20.2% 33.2% mb P I16..4 4.3% 0.0% 2.2% P16..4 25.3% 2.7% 5.7% 0.0% 0.0% skip 59.7% mb B I16..4 0.6% 0.0% 0.5% B16..8 13.9% 0.5% 0.7% direct 1.0% skip 82.7% L0 25.2% L1 67.0% BI 7.8% 8x8 transform intra 4.3% inter 38.0% direct mvs spatial 99.1% temporal 0.9% coded y,uvDC,uvAC intra 39.6% 49.4% 22.0% inter 8.8% 5.0% 0.5% ref P L0 88.1% 6.4% 5.5% ref B L0 84.9% 15.1% AQ Result Bright MB 12.60% QP Up 52.16% Down 13.60% AQ Result Middle MB 38.37% QP Up 24.52% Down 55.53% AQ Result Dark MB 0.00% QP Up 0.00% Down 0.00% AQ Result M.Dark MB 0.55% QP Up 98.70% Down 0.00% AQ change value 6 0.13% 5 0.06% 4 0.12% 3 0.66% 2 0.72% 1 6.25% 0 61.74% -1 11.34% -2 8.40% -3 9.63% -4 0.97% SSIM Mean Y 0.9916246 PSNR Mean Y 47.058 U 48.469 V 48.651 Avg 47.421 Global 46.814 kb/s 1728.99 encoded 38476 frames, 5.29 fps, 1485.13 kb/s -第23話 「僕たちの行方」 Start 6 35 59.86 "--------------------------------------------------------------------------------------------" 入力avs HD-Hayate_No_Gotoku!!-TX01.avs 出力mp4 "ハヤテのごとく!! 2nd 第23話 「僕たちの行方」.mp4" avis [info] 1280x720 @ 23.98 fps (35844 frames) x264 [info] using cpu capabilities MMX2 SSE2Fast SSSE3 FastShuffle SSE4.1 Cache64 x264 [info] profile High, level 4.1 mp4 [info] initial delay 4004 (scale 96000) x264 [info] slice I 441 Avg QP 19.96 size 41864 PSNR Mean Y 48.65 U 49.29 V 49.48 Avg 48.78 Global 48.36 x264 [info] slice P 10961 Avg QP 20.70 size 12907 PSNR Mean Y 47.19 U 48.21 V 48.43 Avg 47.49 Global 47.13 x264 [info] slice B 24442 Avg QP 23.76 size 1496 PSNR Mean Y 46.88 U 48.47 V 48.66 Avg 47.34 Global 46.92 x264 [info] consecutive B-frames 3.7% 11.0% 22.6% 33.6% 29.1% x264 [info] mb I I16..4 60.7% 14.7% 24.6% x264 [info] mb P I16..4 9.3% 0.0% 3.8% P16..4 22.3% 4.3% 6.4% 0.0% 0.0% skip 53.9% x264 [info] mb B I16..4 0.4% 0.0% 0.2% B16..8 9.5% 0.3% 0.4% direct 0.7% skip 88.5% L0 29.5% L1 64.1% BI 6.4% x264 [info] 8x8 transform intra 3.2% inter 30.7% x264 [info] direct mvs spatial 99.5% temporal 0.5% x264 [info] ref P L0 75.8% 14.1% 10.1% x264 [info] ref B L0 80.8% 19.2% x264 [info] AQ Result Bright MB 18.07% QP Up 57.38% Down 12.61% x264 [info] AQ Result Middle MB 68.48% QP Up 31.48% Down 43.07% x264 [info] AQ Result Dark MB 0.00% QP Up 0.00% Down 0.00% x264 [info] AQ Result M.Dark MB 2.68% QP Up 99.33% Down 0.00% x264 [info] AQ change value 6 0.00% 5 0.44% 4 0.18% 3 0.67% 2 1.50% 1 2.74% 0 72.61% -1 9.37% -2 6.57% -3 5.50% -4 0.45% x264 [info] SSIM Mean Y 0.9903775 x264 [info] PSNR Mean Y 47.000 U 48.402 V 48.602 Avg 47.401 Global 46.994 kb/s 1051.51 encoded 35844 frames, 13.78 fps, 1051.77 kb/s, drop 0 "--------------------------------------------------------------------------------------------" End 7 19 23.83 -第24話 「Distance」 Start 9 10 47.99 "--------------------------------------------------------------------------------------------" 入力avs HD-Hayate_No_Gotoku!!-TX01.avs 出力mp4 "ハヤテのごとく!! 2nd 第24話 「Distance」.mp4" avis [info] 1280x720 @ 23.98 fps (35842 frames) x264 [info] using cpu capabilities MMX2 SSE2Fast SSSE3 FastShuffle SSE4.1 Cache64 x264 [info] profile High, level 4.1 mp4 [info] initial delay 4004 (scale 96000) x264 [info] slice I 380 Avg QP 19.97 size 43997 PSNR Mean Y 48.15 U 48.70 V 49.08 Avg 48.33 Global 48.03 x264 [info] slice P 10750 Avg QP 20.87 size 13984 PSNR Mean Y 46.88 U 47.68 V 48.12 Avg 47.14 Global 46.76 x264 [info] slice B 24712 Avg QP 23.92 size 1822 PSNR Mean Y 46.60 U 47.94 V 48.49 Avg 47.04 Global 46.61 x264 [info] consecutive B-frames 2.7% 12.5% 22.4% 27.6% 34.7% x264 [info] mb I I16..4 55.7% 17.8% 26.5% x264 [info] mb P I16..4 9.0% 0.0% 4.1% P16..4 26.5% 5.6% 6.8% 0.0% 0.0% skip 48.2% x264 [info] mb B I16..4 0.4% 0.0% 0.2% B16..8 11.7% 0.4% 0.5% direct 0.9% skip 85.8% L0 31.5% L1 61.2% BI 7.2% x264 [info] 8x8 transform intra 3.5% inter 30.8% x264 [info] direct mvs spatial 98.3% temporal 1.7% x264 [info] ref P L0 75.8% 13.8% 10.4% x264 [info] ref B L0 83.4% 16.6% x264 [info] AQ Result Bright MB 11.03% QP Up 48.57% Down 13.52% x264 [info] AQ Result Middle MB 77.08% QP Up 9.46% Down 49.00% x264 [info] AQ Result Dark MB 0.00% QP Up 0.00% Down 0.00% x264 [info] AQ Result M.Dark MB 3.51% QP Up 99.57% Down 0.00% x264 [info] AQ change value 6 0.00% 5 0.07% 4 0.14% 3 0.55% 2 2.00% 1 1.79% 0 72.05% -1 9.78% -2 7.20% -3 6.13% -4 0.29% x264 [info] SSIM Mean Y 0.9891710 x264 [info] PSNR Mean Y 46.702 U 47.871 V 48.385 Avg 47.088 Global 46.665 kb/s 1134.87 encoded 35842 frames, 13.53 fps, 1135.08 kb/s, drop 0 "--------------------------------------------------------------------------------------------" End 9 55 00.65 -第25話 「執事とお嬢様の話ですから」 2期はナギの出番が少なかった分、ヒナギクプッシュがすごかった。 スタッフさん、お疲れ様でした。 Start 12 23 20.49 "--------------------------------------------------------------------------------------------" 入力avs HD-Hayate_No_Gotoku!!-TX01.avs 出力mp4 "ハヤテのごとく!! 2nd 第25話 「執事とお嬢様の話ですから」.mp4" avis [info] 1280x720 @ 23.98 fps (35124 frames) x264 [info] using cpu capabilities MMX2 SSE2Fast SSSE3 FastShuffle SSE4.1 Cache64 x264 [info] profile High, level 4.1 mp4 [info] initial delay 4004 (scale 96000) x264 [info] slice I 448 Avg QP 20.19 size 46152 PSNR Mean Y 48.06 U 48.94 V 48.74 Avg 48.23 Global 47.82 x264 [info] slice P 11378 Avg QP 21.11 size 16710 PSNR Mean Y 46.39 U 47.59 V 47.36 Avg 46.68 Global 46.33 x264 [info] slice B 23298 Avg QP 24.18 size 2032 PSNR Mean Y 45.93 U 47.69 V 47.46 Avg 46.38 Global 45.95 x264 [info] consecutive B-frames 3.4% 16.1% 29.2% 27.2% 24.1% x264 [info] mb I I16..4 57.8% 17.4% 24.8% x264 [info] mb P I16..4 11.0% 0.0% 5.1% P16..4 25.1% 5.7% 7.3% 0.0% 0.0% skip 45.8% x264 [info] mb B I16..4 0.7% 0.0% 0.2% B16..8 12.2% 0.4% 0.5% direct 1.1% skip 84.8% L0 31.7% L1 61.7% BI 6.6% x264 [info] 8x8 transform intra 3.1% inter 30.8% x264 [info] direct mvs spatial 98.7% temporal 1.3% x264 [info] ref P L0 76.5% 13.5% 10.0% x264 [info] ref B L0 83.4% 16.6% x264 [info] AQ Result Bright MB 18.05% QP Up 49.49% Down 11.65% x264 [info] AQ Result Middle MB 72.96% QP Up 23.39% Down 49.99% x264 [info] AQ Result Dark MB 0.00% QP Up 0.00% Down 0.00% x264 [info] AQ Result M.Dark MB 0.54% QP Up 99.66% Down 0.00% x264 [info] AQ change value 6 0.00% 5 0.06% 4 0.03% 3 0.52% 2 0.61% 1 2.36% 0 69.28% -1 10.24% -2 10.04% -3 6.45% -4 0 .41% x264 [info] SSIM Mean Y 0.9892524 x264 [info] PSNR Mean Y 46.104 U 47.675 V 47.446 Avg 46.498 Global 46.092 kb/s 1409.74 encoded 35124 frames, 13.62 fps, 1409.99 kb/s, drop 0 "--------------------------------------------------------------------------------------------" End 13 06 21.66
https://w.atwiki.jp/orecaretsuden/pages/956.html
モンスター解説はこちら (BOSS)風隠の戦士ハヤテ パラメータ スロット EXスロット 出現条件 解説、攻略、その他 (BOSS)風隠の戦士ハヤテ パラメータ 属性 風 HP 1100 クラス ★★★ 攻撃 50 種族 戦士 素早さ 80 対戦時アイテム 風隠の仮面 討伐時獲得ゴールド 190G スロット レベル 1 2 3 4 5 6 ★ こうげき! こうげき こうげき ★→★★ ★→★★ 会心の一撃 ★★ こうげき! ★★→★★★ 錬気 ★★→★★★ こうげき! 早駆け ★★★ 風車 こうげき 錬気 ★★★→★★★★ ★★★→★★★★ 早駆け ★★★★ ミス こうげき! ★★★★→★★★★★ 早駆け 早駆け 風車 ★★★★★ 錬気 こうげき! ★★★★★→★★★★★★ ★★★★★→★★★★★★ 早駆け 風車 ★★★★★★ 錬気 早駆け 早駆け 風車 風車 風車 EXスロット レベル 下位EX 上位EX 常時 七笑流奥義 タケミナカタ 七笑流奥義 建御名方 出現条件 リーダー(1枚目)に僧兵オニワカをスキャン リーダー(1枚目)に風忍サスケをスキャン リーダー(1枚目)に竜騎士レオン(LV10)をスキャン クラス合計に関わらずランダムで出現 解説、攻略、その他 風隠の仮面は風の戦士ハヤテを風隠の戦士ハヤテに進化させる時に必要になるので、取り損ねないように。
https://w.atwiki.jp/yugio/pages/15786.html
閃刀姫-ハヤテ(OCG) リンク・効果モンスター リンク1/風属性/機械族/攻1500 【リンクマーカー:左下】 風属性以外の「閃刀姫」モンスター1体 自分は「閃刀姫-ハヤテ」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。 (1):このカードは直接攻撃できる。 (2):このカードが戦闘を行ったダメージ計算後に発動できる。 [[デッキ]]から「閃刀」カード1枚を墓地へ送る。 デッキ圧縮 リンクモンスター 機械族 直接ダメージ 閃刀姫 風属性
https://w.atwiki.jp/sinnerei/pages/3250.html
【作品名】ポケットモンスターSPECIAL 【ジャンル】漫画 【名前】エックス 【属性】図鑑所有者 【年齢】12歳9ヶ月1日以上 【長所】神童 【短所】重度の引きこもりな上にちょっと何か話しかけたらブチ切れる 【備考】幼馴染で同世代で年齢も同じ12歳であるワイの誕生日が2月2日。 エックスの誕生日が11月6日なのでワイとエックスの両者が12歳を迎えてる ということは第12章は少なくとも11月6日以降なので12歳9ヶ月1日以上。 vol.8
https://w.atwiki.jp/vs-wiki/pages/3736.html
トライアルデッキ エクストラブースター プロモーションカード トライアルデッキ 番号 カード名 レベル 攻撃力 防御力 技属性 アイコン 枚数 HYT/001 三千院家の執事 ハヤテ/三千院家 3 3500 5000 《執事》,《不幸》 【ヒール】,【スパーク】 4 HYT/002 “Cuties” ハヤテ/三千院家 1 2000 4000 《執事》,《不幸》 【キャンセル】 4 HYT/003 綾崎 ハヤテ/三千院家 2 2500 4500 《執事》,《不幸》 【スパーク】 4 HYT/004 “Cuties” ナギ/三千院家 1 2000 4500 《お嬢様》,《オタク》 1 HYT/005 三千院 ナギ/三千院家 3 4500 6000 《お嬢様》,《オタク》 1 HYT/006 三千院家のお嬢様 ナギ/三千院家 2 2500 2500 《お嬢様》,《オタク》 【ファイヤー】,【スパーク】 4 HYT/007 始まりはここから ナギ/三千院家 3 3500 5000 《お嬢様》,《オタク》 【サプライズ】 4 HYT/008 マリア/三千院家 2 1000 7000 《メイド》 2 HYT/009 “Cuties” マリア/三千院家 3 3000 5500 《メイド》 【サプライズ】 2 HYT/010 桂 ヒナギク/白皇学院生徒会 1 2000 4500 《生徒会》,《リーダー》 1 HYT/011 二人きりの時間 ヒナギク/白皇学院生徒会 4 4000 6000 《生徒会》,《リーダー》 1 HYT/012 駆け出すヒナギク/白皇学院生徒会 2 2000 4500 《生徒会》,《リーダー》 【スパーク】 2 HYT/013 寛大な心 ヒナギク/白皇学院生徒会 3 3500 7000 《生徒会》,《リーダー》 4 HYT/014 ツグミ・ルリ/ナギの妹? 1 2500 4000 《妹》,《格闘》 【スパーク】 4 HYT/015 指輪を渡すツグミ/ナギの妹? 2 3000 6000 《妹》,《格闘》 4 HYT/016 瀬川 泉/白皇学院生徒会 2 2500 5000 《生徒会》 2 HYT/017 花菱 美希/白皇学院生徒会 1 2000 4000 《生徒会》 【スパーク】 4 HYT/018 朝風 理沙/白皇学院生徒会 1 2500 4000 《生徒会》 【サプライズ】 2 エクストラブースター 番号 カード名 レベル 攻撃力 防御力 技属性 アイコン レアリティ HYT/019 綾崎ハーマイオニー/三千院家 2 3000 5000 《執事》,《不幸》 【サプライズ】 C HYT/020 執事の誓い ハヤテ/三千院家 3 3000 5500 《執事》,《不幸》 【スパーク】 C HYT/021 乙女心 ナギ/三千院家 1 2000 4500 《お嬢様》,《オタク》 R HYT/022 夕暮れのナギ/三千院家 3 3000 6000 《お嬢様》,《オタク》 C HYT/023 白皇学院生 ナギ/三千院家 4 4000 6000 《お嬢様》,《オタク》 【ファイヤー】,【スパーク】 R HYT/024 ゴーダムで遊ぶナギ/三千院家 2 3000 4500 《お嬢様》,《オタク》 R HYT/025 UFO番組に夢中 ナギ/三千院家 1 2000 4000 《お嬢様》,《オタク》 【スパーク】 C HYT/026 信用してないナギ/三千院家 3 3500 5500 《お嬢様》,《オタク》 【スパーク】 C HYT/027 ホラー映画を見たナギ/三千院家 2 2500 5000 《お嬢様》,《オタク》 C HYT/028 未来に向かうナギ/三千院家 3 3000 5500 《お嬢様》,《オタク》 【ヒール】,【スパーク】 R HYT/029 砂漠で1人きり ナギ/三千院家 2 3000 5000 《お嬢様》,《オタク》 【サプライズ】 C HYT/030 三千院家のメイド マリア/三千院家 4 3500 6500 《メイド》 【スパーク】 R HYT/031 スカートを押さえるマリア/三千院家 1 2500 4500 《メイド》 C HYT/032 水着のヒナギク/白皇学院生徒会 1 2000 5000 《生徒会》,《リーダー》 R HYT/033 春ULALA♡LOVEよ来い!!! ヒナギク/白皇学院生徒会 3 3500 5500 《生徒会》,《リーダー》 【スパーク】 C HYT/034 キュンとするヒナギク/白皇学院生徒会 2 3000 5000 《生徒会》,《リーダー》 【スパーク】 C HYT/035 剣道少女 ヒナギク/白皇学院生徒会 4 3000 6500 《生徒会》,《リーダー》 【ファイヤー】,【スパーク】 R HYT/036 白皇学院生 ヒナギク/白皇学院生徒会 2 3000 5000 《生徒会》,《リーダー》 【スパーク】 C HYT/037 名言を伝えるヒナギク/白皇学院生徒会 2 3000 5000 《生徒会》,《リーダー》 C HYT/038 深夜の訪問 ヒナギク/白皇学院生徒会 3 2500 4500 《生徒会》,《リーダー》 R HYT/039 “Cuties” ヒナギク/白皇学院生徒会 2 2500 5000 《生徒会》《リーダー》 【ヒール】,【スパーク】 R HYT/040 揺れる乙女心 ヒナギク/白皇学院生徒会 3 3000 6000 《生徒会》《リーダー》 【スパーク】 C HYT/041 西沢 歩/ハムスター 1 2500 4500 《一般人》 R HYT/042 二人きりの時間 歩/ハムスター 3 3000 6000 《一般人》 【スパーク】 R HYT/043 水蓮寺 ルカ/アイドル 2 3000 5000 《音楽》,《オタク》 C HYT/044 挨拶するルカ/アイドル 2 3000 5000 《音楽》,《オタク》 C HYT/045 天王洲 アテネ/天王洲家 3 3500 5000 《お嬢様》 【スパーク】 R HYT/046 見つめるアテネ/天王洲家 1 2000 4500 《お嬢様》 【サプライズ】 C HYT/047 愛沢 咲夜/愛沢家 1 2000 4500 《お嬢様》 C HYT/048 お笑い大好き 咲夜/愛沢家 2 3000 5000 《お嬢様》 【スパーク】 C HYT/049 鷺ノ宮 伊澄/鷺ノ宮家 2 3000 5000 《お嬢様》 【サプライズ】 R HYT/050 本気の伊澄/鷺ノ宮家 3 3500 6000 《お嬢様》 C HYT/051 春風 千桜/白皇学院生徒会 3 3000 6000 《生徒会》,《オタク》 【スパーク】 C HYT/052 パーフェクトメイド ハル/愛沢家 1 2000 1500 《生徒会》,《メイド》 【ファイヤー】,【スパーク】 C HYT/053 剣野 カユラ/オタクエリート 3 3000 5000 《オタク》 C HYT/054 アニメ議論をするカユラ/オタクエリート 1 2000 4500 《オタク》 C プロモーションカード 番号 カード名 レベル 攻撃力 防御力 技属性 アイコン HYT/P01 満開の桜の下 ヒナギク/白皇学院生徒会 2 3000 5000 《生徒会》,《リーダー》 【スパーク】